過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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作者
◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/07/15(金) 23:29:51.73 ID:PXVe/j9AO
〜4〜
フレメア「ねえねえ悪いお兄ちゃん」
垣根「ん?なんだ煙草吸っていいか?」
フレメア「それはダメ。ねえ、大体、どうして私のあの時助けてくれたの?」
垣根「しっかりしてやがる……ああ……煙草吸わしてくれたら教えてやるよ」
フレメア「それもダメ。でも教えて?」ウルウル
垣根「そんな歳から上目使いで媚びるんじゃねえよ。そうだな……お願いしますにゃあ、とでも言ったら答えてやるよ」クックック
フレメア「please(お願いします)、にゃあ」
垣根「そこだけパブリックイングリッシュで発音すんな。しかもにゃあの位置がズレてるぞ……まあいい、教えたら煙草吸わせろ」
フレメア「いいよ」
だがしかし――そんな垣根も時に気紛れを起こす時がある。
それは苛立ちの捌け口代わりにフレメアを助け出した今のように……
そして、かつて土砂降りの雨の中街を彷徨っていた少年の運命を決定づけたように。
垣根「――昔……つっても三カ月前かそこらだったか、テメエみてえになんかに打ち拉がれてたガキを見つけた。男だ」
フレメア「……うん」
垣根「なんかとっぽい感じでよ。女のあしらい方もテメエの扱い方もろくすっぽわかってねえようなただのガキだった。そいつがどっかの女を傷つけたのなんだのって……正直、たかが女一人なんかに何マジになってんだコイツ?って思った訳だ」
上条さん、と名乗り垣根の『帝督』を『提督』と間違え『艦長さん』などと呼んだ少年。
オシャレ、と呼べそうなギリギリのラインはウニのように逆立った無造作ヘアのみ。
女慣れなどまだまだ、と言った具合の朴訥さ……そして真摯さを垣根は感じた。
垣根「だがな、こうも思った。こんな不器用な男に少なからず想いを寄せた女が後ろにいて、男も憎からずその女を思ってる……笑えるだろ?金払わねえでコント見てる気分だった」
垣根は話のわからない馬鹿、話してもわからない馬鹿を嫌う。あの霧ヶ丘付属の学生のような。
しかし――何かをしでかしそうな馬鹿は嫌いではなかった。
垣根「……乗ってやったんだよ。昔行ってたたプールバーのナインボールと同じだ。この男って玉を突いてやりゃあ、その後ろにいる女も巻き込まれてポケットに入る。文字通り収まるべき所へってよ。それもあと一押しで」
フレメア「―――………………」
垣根「俺は女に優しいからな。たまーに」シュボッ……
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