過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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165:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/07/19(火) 21:03:46.55 ID:5HPWMU5AO
〜2〜

上条「(ぶふほぉぉっ!!?)」

インデックスを起こさぬように腕枕を外さず、身じろぎに済ませるもそのメールを受信した時上条は目を見開いた。
それもそのはず……容量が大きいため自動受信出来なかった添付ファイルを開くと――
そこには何故か衣服が濡れ濡れ透け透け透けの麦野が、バスルームの鏡撮りし肌蹴られた胸元と浮かび上がるブラジャーを中心に……
明らかにからかったような面白ろがったような悪い笑顔で携帯を構えている姿がそこに映っていた。

上条「(あ、あいつビリビリが家にいんだろ!!?なにやってんだ嬉しいけどー!!)」

思わず、右腕に微睡むインデックスを見やる……どうやら寝ているらしい。
必然的に仰向け寝の体勢故に、携帯をかざすように持たざるを得なかったため――
それを慌てて横倒しにし、顔も横向きにしてまじまじとそれを見やる。

上条「………………」ゴクリ

人の常か女の業か男の性か……見たくないものから目を逸らす事は出来るが見たいものから目を瞑るのは困難を極める。
無論麦野からすればほんのお遊びである。電話でおやすみ、と言った後にたまにこういう悪戯を仕掛けて来る。
麦野は一日にニ十通も三十通もメールを送って来たりなどしないが――
たまに集中的に短いメールでやりとりする事もある。

上条「(……フォルダ移そう、うん。念の為。これは念の為ですよ)」

添付ファイルでも『こんな服買ったけどどう?似合う』と言うコーデであったり――
『これ美味しいよ』などとどこぞのカフェのケーキを送って来たりする。
麦野は一人になると煮詰めたようにドロドロした負の感情に囚われる事も多いが、決してそればかりなどではない。

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10/2 23:43
To:沈利
Sb:おー
添付:
本文:
……これさっき言ってたヤツか?つかよ……
つかよ……うん、すげーエロい。ありがとう
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忘れられがちであるが、彼等は高校一年生と高校三年生の学生である。
自身の能力や周囲の事情から巻き込まれる事件の外側ではごくごく普通のカップルである。
一日中どちらかの部屋でダラダラしたり、一日掛けでデートとてする。喧嘩もするしそれ以上先のの事も当然ある。
書き記すまでもない他愛のない日々無くして、非日常に身を投じるなどありえないのだ。




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