過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/07/19(火) 21:06:57.78 ID:5HPWMU5AO
〜5〜
麦野「どう……って、そりゃあ……普通に遊びに出掛けたり、ダラダラ過ごしたり」
御坂「だからあ〜……その遊びに出掛けたりダラダラ過ごす内容よ、内容」
麦野「――別に普通。服買いに行ったりご飯食べたり映画観たり?つかさ、それは相手が特別だから特別な気がするだけで、やってる事は本当に普通だから」
それは、自分があれほど望んでいた『普通の女の子』と言う『特別なポジション』が……
今更確認するまでもなく自分の中に馴染んでしまっていた事に気づいたからである。
そう、例えばこんな風に他愛ない会話に興じる程度には。
麦野「ああ、あるある。あとエッチとか」
御坂「そ・れ・は・聞・い・て・な・い!って言うか聞きたくないわよ知り合いのそんな話!!」
麦野「……あんたさ、キスすりゃコウノトリがキャベツ畑に赤ん坊落としてくとか思ってるタイプ?」
御坂「それは流石にないでしょ……あんた私をなんだと思ってる訳?」
麦野「夢見がちな中学生。なら無修正ポルノを突きつけるような下卑たお話をしようか?」
御坂「だからしないってんでしょうが!!ああやだやだ汚い高校生!」
麦野「巫山戯けんな。パパの精液がシーツのシミになり、ママの割れ目に残ったカスが私達なんだよ。どこの穴で育った?」
御坂「サイテー!サイテー!!サイテー!!!」ブンッ
背後からクッションを投げつけて来る御坂に対し、寝転んだままカウンターバスターする麦野。
振り返れないのは、今自分どんな顔をしているかわからないからだ。
麦野とて本当の所はわかっている。前ほど何かに対して『怒る』と言う事が出来なくなって来たのだ。
それが歯痒くて仕方無い。自分の中の強さがどんどん剥げ落ちて行くようで。
麦野「(……肉切り包丁が丸くなってりゃ世話ないわね)」ポイッ
御坂「ちょっと!人と話する時は相手の顔見なさいよね!無視してんじゃな……ぶぎゅっ!」
例えば、御坂に対するそれが『憎悪』から『嫌悪』へ、『嫌悪』から『好悪』へと……
希釈と呼ぶにも値しない濃度で下がって行く悪感情に麦野は戸惑っていた。
麦野はろくでなしではないが人でなしである。アイテムを文字通り使い勝手の良い、いつでも使い捨て出来る、使い潰しの道具のように扱って来たはずだ。それがどうだ。今の自分はまるで――
麦野「(――とんだナマクラ刀だ)」
まるで――
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