過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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256:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/07/24(日) 21:22:22.39 ID:9nLn6TsAO
〜16〜

馬鹿だなあ沈利のヤツ……付き合う前ならいざ知らず、流石に今なら顔が見えねえ電話越しでもわかるっての。
そりゃあ俺だって女心とか、らくらく英語トレーニングの日常会話のレベル3よりわかんねーけど……
声ってさ、きっと表情と同じくらいその人間の色んなもんが出ると思う。
つってもあいつが何に悩んでどんな言葉を欲しがってんのかそれがわかんねえと意味ねえけどさ。

上条「難しいもんだなあ……」ハア

姫神「?。この問題が。わからないの?」

上条「えっ!?あっ、いや……はははっ、そうなんだよ。ここんとこの例文がさ、二行目からわかんねーの」

姫神「………………」

やべっ……口から出ちまってた。しかも溜め息のオマケ付き。
お前は女子か。恋する乙女か上条当麻よ。流石に今のはちょっとカッコ悪いぞ。
……うん、こりゃカッコ悪いよなあ……悩むもんにしたってもう少し種類があんだろ。お前は高校生か。高校生だけど。

姫神「何か。悩み事?」

上条「いや……悩み事、って言うほど深刻な話じゃねえよ。まあ考え事みたいなもん」

姫神「……このひと月で。上条君がどうして赤点と補習ばっかりなのか。わかった気がする」

上条「うっ」

相変わらず結構痛い所突いてくんな姫神のヤツ。
コイツもぱっと見表情とかに乏しいし声にもそんな波ねーからあれだけど……
色々考えたり思ったりする事があんだよな。男だ女だって言う前に同じ人間な訳だし。

姫神「私で良かったら。話を聞くけど」

上条「!!?」

姫神「内容によっては。上手く答えたり出来ないかも知れない。けれど。人に話せば自分の中でも筋道が立つかも知れないから」

うーん……こいつは困ったぞ。何かこう親身になって言われると無碍に断るのも相手を否定してるみてえだし……
けど大の男がそんな事人に話すってのも何かイヤだしなあ……

上条「ん〜〜……ん?」

姫神「?」

青髪「これが今一番熱いデートスポットかあ〜〜」

青髪のヤツ……教科書立てて間に学園都市walkerなんて読んでやがるのこの位置だとまるわかりだぞ……
って何だ?あああれか……第六学区の遊園地の特集記事が見える……あれどうかな?

上条「……姫神」

姫神「うっ。うん」

上条「第六学区の遊園地って知ってるか?」

姫神「!?」

こういうのならギリギリOKかも知れない。いや多分だけどな。多分。




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