過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/07/10(日) 12:24:55.35 ID:U58nKrMAO
〜2〜
キキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ……ゴシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!
通行人A「キャアアアアアー!!」
通行人B「じ、事故だ!!」
通行人C「違う飛び込みだ!誰か飛び込んだぞ!!」
青髪「うーん……ツいてへんかったなあ」
次の瞬間、車道に飛び出した少年Bは青髪らの通う高校のスクールバスにより轢殺された。
狂人か熱狂的自殺志願者のように赤信号に飛び出し、横合いから自動操縦による回送運転に跳ねられたのだ。
誰の目からも過失の明らかな事故……そうとしか他に形容のしようがない起こるべくして起きた惨劇だった。
通行人A「救急車!誰か救急車呼んで!!」
通行人B「うぷっ……おえええええぇぇぇぇぇ!!」
通行人C「無理だろ……助からねえよこれ……」
青髪「(残念やったね。君が逃げられへんかったんは僕なんかやないよ)」
アスファルトに咲く花のように、という懐かしいフレーズを口ずさみながら青髪は交差点に広がる赤絨毯に背を向ける。
上条らから随分離れた場所まで来てしまったため、再び元来た道を逆戻りする必要があった。
右手にだらしなく学生鞄を担ぎ、左手をポケットに突っ込みいつもの帰り道を行くように。
青髪「(君が逃げられへんかったんは、君自身の“運命”や)」
瞬く間に他人の不幸という蜜に群がる蟻の群れのような人々の流れに逆らって青髪は行く。
先程狙い撃ちされかけた金髪碧眼の少女は無事逃げおおせた事も既に知っている。
交通事故による死亡者一名と警備員(アンチスキル)の支部の掲示板に張り出されるのも数時間後の問題だ。
主観的に見ても客観的に見ても、あの少年の死は逃れ得ぬものだった。
青髪は手を下すどころか戦ってすらいない。ただ、『友達を見捨てて逃げたら死んでしまう』と警告しに来たに過ぎない。
青髪「(一度会うんは偶然、二度逢うんは必然て星占いの本にもあったけど)」
まるで星の動きを見通し、人の運命を占う占星術師のように……
青髪は少しだけ小走りになりながら上条らの元へ向かう。
青髪「(どうも、君に次はあらへんかったみたいやね――)」
常と変わらぬ、鷹揚な笑顔を浮かべて――
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