過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/07/10(日) 12:27:52.52 ID:U58nKrMAO
〜3〜
黄泉川「あー……とりあえず現状把握に務めるじゃんよ」
黄泉川愛穂は歎息していた。地下街付近で何やら能力者による傷害事件が発生したとの報を受け駆けつけたまではいつも通りの日常だ。
つい数日前から同居と日同じくして出て行った学園都市最強の能力者の事に悩ませていた頭もまた、職務に打ち込む事で紛らわせているという面もまた否定出来なかった。
他にも打ち止め(ラストオーダー)と呼ばれる少女が芳川桔梗の知り合いであるカエル顔の医者の元に運び込まれた事もまた頭のそう少なくないスペースを占めている。が
黄泉川「……被害者はどっちじゃん?」
禁書目録「とうま!とうま!たんぱつ!とうまが息してないんだよ!」
御坂「何勝手に死んでんのよ!勝ち逃げなんて許さないからね!」ビリビリ!
麦野「………………」
上条「」だうー
その心労や気苦労の多い頭を更に痛ませるのは、今この場で起きたあまりにコミカルな事件現場である。
まず前歯を全てへし折られた通り魔と思しき小太りの少年。
次に少年以上にダメージを受け渇ききった石畳に鉄分たっぷりの潤いをもたらしうつ伏せ寝に痙攣する上条当麻。
その上に文字通り尻に敷いて足組みする麦野沈利、電気ショックによる蘇生を試みる御坂美琴。
黒髪の毛先を退屈そうに弄る雲川芹亜と、SBCラテを両手で飲むインデックスの姿である。
黄泉川「なるほど、尻に敷かれてるじゃん」
麦野「いつもはこいつが上だからね」
黄泉川「おおー……若さに溢れてるじゃん!」
青髪「カミやーん、生きとるかー?」
上条「……ばあちゃんの顔が見えたよ……まだばあちゃん生きてんのに」
麦野「あれ?あんたおばあちゃんいたの?しまった、詩菜さんから聞いとくの忘れてたわ」ぐりぐり
上条「早く降りろっつーの!!」
青髪「じゃあ次僕に座って下さい!ばっちこーい!!」
上条・麦野「「ねえよ!!」」
背中に感じる柔らかで吸いつくような感触も捨てがたいが上条は生憎とノーマルである。
こんな路上の衆人環視の中人間椅子に興じるような趣味は生憎と持ち合わせていないのだ。
ひょっこり素知らぬ顔で合流し、代わって欲しそうな青髪と違って
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