過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/08/07(日) 21:32:52.71 ID:UIeiMW9AO
〜21〜
麦野「ふ〜ん……確かに、この空間の中じゃなんだって思い通りになるっぽいね。人気があるのも頷ける」
上条「ああ……ちょっとした神様気分だな……よっと」ズボッ
麦野「色々試してみるか……雲、綿菓子、甘くなれ」
ブンッ
麦野「ん!これ本当に綿菓子の味がする……」ブチンッ、ムシャムシャ
上条「どれどれ……雲、全部かき氷になれ!!」
ピキーン!
上条「冷てええええええええええ!!?」
麦野「(こいつ本当に馬鹿だろ)」カツンカツン
雲を綿菓子に変え、ひとつまみちぎって食しながら麦野は光とガラスの螺旋階段を下りて来る。
当の上条はと言うと自分の乗っている浮き雲をみぞれ味のかき氷に変えてその冷たさにのた打ち回っていた。
それを見下ろす麦野はそれこそつける薬のない馬鹿を見る目でかき氷より冷ややかな眼差しを送る。
上条「くっ……かっ、かき氷じゃなくて羊になれ!」
メエエエエエー!
麦野「それは山羊でしょ!!?テメエ本当に馬鹿なんでしょ!!?」
上条「う、うるせえ!ちょっと間違えたんだよ!!」
メエエエエエー!ムシャムシャ!
麦野「おい!本当に山羊が雲食ってるぞ!?また落ちるからなんか別の事考えて!」
上条「わっ、わかった!や、山羊じゃなくてペガサス!ペガサスになれ!!」
リューセイケーン!!
麦野「テメエはもう何も考えるなあァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
これが『オズマ』である。上条は羊に乗る自分を想像しようとして山羊を連想してしまい、山羊=手紙を食べる=手紙は白=白は雲の負の連鎖。
あまつさえ空を翔るペガサスを想像しようとして某流星拳の御仁を思い浮かべてしまったのだ。
ある意味、これ以上内面をさらけ出させる……もとい被験者の知能や思考や想像力を如実に表す装置もない。
言うまでもなく上条は頭が良くない。悪いと言わないのは麦野なりの身内贔屓である。
麦野「ちっ……土台がなくちゃおちおち話もしてられないわねえ?しゃーない」
すると――麦野は流星群VS幻想殺しで殴り合う上条を無視して左手を天空にかざす。
雲上の彼方にあって降り注ぐ太陽を掴むように、仰ぎ見た天上に向けて、ただ一言。
麦野「――お菓子の国になりなさい!!」
上条「!?」
ブンッ!
次の瞬間、ブルーワールドよりパステルカラーへと世界が様変わりする――
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