過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
1- 20
49:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/07/10(日) 12:52:52.64 ID:U58nKrMAO
〜16〜

もしの話だけど……もしの話だけれど、この写真の中にある笑顔が私だったなら……
アイツの側にいるのが私だとしたら、それはどんな世界だろう。
偽装デートも断られて、ペア契約は写真とストラップだけ。
あの時二人で映ったフォト。あれがきっと最初で最後。

上条「最初、カメラって全然わかんなかったし今でも自己流なんだけどさ……光の当て方と、どこを端っこにするかを意識し始めたらちょっと変わったかな」

御坂「そ、そうなんだ……カメラってどんなの?」

上条「夏の家電セールで一番安かったデジカメ。上条さんの頭とやりくりの中で何とかなりそうでそんな難しくなさそうなヤツだけどな」

青髪「せやなーカミやん。最初僕に相談して来てんもんな。“デジカメってどんなのが良いんだ”って」

上条「なんかお前が一番そういうの詳しそうだったからさ。変態的な意味で」

青髪「恩を仇で返すとはこの事やね!目に勝るレンズと心に勝るメモリーはないんよ!」

アイツの、コイツの、上条当麻のいる世界。それは私がいる世界と地続きだって言うくらいわかってるわ。
だけど……つい、考え込んじゃう時があるの。コイツの側にある、あの皮肉っぽい笑い方をするあの女の立ち位置。
ついさっき見た、右斜め45°の視界、あの女から見た世界。
ここが私の場所だったなら、どんな景色が見れたんだろう?

青髪「うわ〜カミやんのお母さん相変わらず若々しいなあ……僕んとこのおかんとエラい違いや」

上条「そうか?」

青髪「……なあなあカミやん?カミやんのお母さんなー?」

上条「なんだよ。人の母親を変な目で見んなって」

青髪「ちゃうちゃう。お母さんなーんか彼女さんと似てへん?それとも彼女さんがお母さんに似とるんかね?」

上条「だから変な目で見んなっつーの!」

雲川「ああ、男の好みや理想像のベースは母親って言うのは良く知られた話だけど。でもお前の好みは寮の管理人さんタイプって聞いたけど?」

上条「誰から聞いたんでせうか!?俺先輩とそういう話してませんよね?!」

青髪「  僕  や  ♪  」

上条「沈利ー!青髪飯いらねえって!一人分抜かしてくれていいぞー」

麦野「りょーかーい」

青髪「うおおおい堪忍したって神様仏様上条様!」

コイツのいる世界、私のいる世界、あの女がいる世界。
学園都市って言う一つの街なのに、なんでそれぞれこんなに違って見えるんだろう?


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1297.63 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice