過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/08/16(火) 21:14:05.58 ID:yfl+7YQAO
〜7〜
麦野「ふう……」
トクトクトク、バシャバシャバシャと頭からメトロミントのボトルをかけながら麦野はかぶりを振る。
頭からかぶった大量の返り血が、歯磨き粉を高い濃度で溶かしたようなミントウォーターに洗い流されて行く。
麦野はまるでシャワーを浴びた後のように髪をかきあげ、ひと息つく。
麦野「――テメエら殺して回る手間と暇なんざ誰がかけるかっての」
パン!パンパン!!と至る所から響き渡る銃撃音をBGMに麦野はサーバールームから出、廊下を歩み始める。
人体の尊厳に至るまで徹底的に蹂躙し尽くした肉片だか肉塊だかの赤絨毯を背に。
すると出たすぐの所で――麦野の足元に額からブチ抜かれ事切れた射殺体が転がっていた。
麦野「仲間割れ?まあドブネズミに共食いは避けて通れないもんだけど」
これで四体目か、と死体が手にしていたスタンガンと蹴飛ばす。
スキルアウトならば拳銃を持っている事も珍しくなく、スタンガンなどまだ良心的な部類だが――
麦野にそんなもの関係ないのだ。自らが手にしている能力以上の武器などないのだから。
麦野「(揃いも揃って馬鹿ばっかりね。まあ学校もロクに言ってないような連中に数の使い方なんて学びようがないか。って私も学校行ってないけど)」
麦野は歩みを早めながら考える。確かに読み通り敵対勢力はスキルアウトのみで構成されているようだ。
暗部ならば最低でもツーマンセルかスリーマンセルで行動するし、何よりこんな雑多で不揃いな武装などしない。素人だ。
故に麦野はあえて無線機にて殺害現場を実況して脅しをかけた。
敵に存在を警戒されるリスクを、そのまま恐怖によるプレッシャーに変えて注意を向けさせる。
美鈴というチーズにかぶりつこうとするネズミを鈍らせるには、自分というネコの存在を匂わせれば良いのだから。
麦野「ん……あれがサブ演算装置保管庫かな?」
麦野は虐殺による示威行為と殲滅の重要性を理解している。
美鈴が捕まってさえいなければ良かったのだが、敵の手に落ちた以上こうするしかなかった。
麦野「さて、どうするかな」
そして――スイッチの切り替わった麦野にはもう『人間』が『物体』に見えている。
つまり――上条当麻らの側で回復しつつある『人間性』をシャットダウンしている。
麦野「――まあ、やる事は決まってるんだけどさ」
――自らの怪物性を、露わにして――
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