過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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50:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/07/10(日) 12:53:44.01 ID:U58nKrMAO
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禁書目録「でもそれだと、しずりはそういうタイプじゃないかも!」

雲川「確かに。随分かけ離れたタイプに見えるけど」

青髪「ええやん、年上のお姉さんとか素敵やん?なあ君はどない思う?」

御坂「ええっ!?私っ!?」

私は、最近アイツを見てるとドキドキする。でもそのドキドキを心地良く感じられてる瞬間が確かにある。
街でアイツを見かける時、たまに肩がぶつかってそれを感じる時、寝る前にアイツの顔を思い浮かべる時……
顔が熱くなって、胸があったかくなって、それと同じだけ心がキュッとなる。
私がそれに気づいた時にはもう、アイツはとっくの前にあの女を見てた。

御坂「べっ、別に〜〜……アンタの好みが寮の管理人さんだって年上のお姉さんだって私には全ッッ然ッッ関係ないわ!」

青髪「そういう意味では確かに君はカミやんの言うタイプちゃうもんねえ。でも僕ァ(ry 包容力を持っとるんよ?」

雲川「さっきのお仕置き見る限りだと、そういうタイプを目で追っても痛い目に合わされそうなもんだけど」クスクス

禁書目録「イタリア行った時なんて、そのせいで氷の船が真っ二つになったんだよ」

御坂「イタリア――」

上条「ななななんでもない!なんでもねえ!」

キッチンに肘を置いて頬杖をついてこっちを見てくるあの女。
写真の中でとっても幸せそうに笑ってるあの女、麦野沈利。
私は知らなかった。あの女があんな風に台所に立って、料理を作って、私達を見守るようにしている姿なんて。
考えた事も、思った事も、巡らせた事さえない。
けれどその代わり、今私の中でいっぱいに膨れ上がってる事がある。

青髪「でも彼女さん、ばっちしカミやんの家族と写真取っとる当たり抜け目ないなあ」

雲川「確実に外堀から埋めにかかってる感が写真から伝わって来て面白いけど」

禁書目録「とうまのお父さんとお母さん見てると、しずりととうまの将来ってこんな感じになるのかな?」

上条「父さん言ってたなあ……麦野、母さんが若い頃にそっくりだって」

麦野「どの辺り指してそう思われてるのかしらね……髪型?」

もし、もし……私が麦野さんと逆の立場だったら――
こんな風に写真に映ったり、アイツのためにご飯作ったり、してたのかな……


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