過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/08/18(木) 21:15:40.87 ID:GCmG3rJAO
〜7〜
ガシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!
浜面「――……
その時、浜面は信じられないものを目にした。
麦野「――“0次元の極点”」
浜面の放った演算銃器の弾丸が、魔女の腸(はらわた)を食いちぎるより早く――
まるでテレポーテーションでもしたように、魔女の身体の前に突如として出現したコンクリートの壁面がそれを食い止めたのだ。
浜面が知らない、0次元という空間を原子崩しで切断し、切り裂いた次元からこの世のありとあらゆる物質を手元に引き寄せる能力が。
麦野「――面白いオモチャ残してってくれたわ。あの入れ墨男」
浜面「……あ」
麦野「でもまだスマートには行かなかったわね……調整が必要か」
この瞬間、浜面は悟った。あの絨毯爆撃は自分を吹き飛ばすためではなく――
文字通り逃げ回り隠れ潜む自分を燻り出すために放たれたものなど。
最初から、浜面が何らかの形で人質を利用すると見越した上で……
『囚われた哀れな人質』『救出すべき弱い対象』である美鈴すら『おびき寄せる撒き餌』に使ったのだと。
浜面「――ありえ、ねえ……」
浜面が膝から落ちる。それは発条包帯による、身体的プロテクトを無視した負荷が今更のように襲って来た事以上に――
浜面は絶望したのだ。圧倒的戦力と、自分など足元にも及ばない本物の『悪』に。
そう――浜面は何一つ間違っていなかった。限られた条件の中、常に最善手を取り続けた。ただ一点を除いて。
麦野「ドーブネーズミー」
それは魔女を救出者(セイバー)と思った所だ。人質を取り戻しに来た正義の味方だと心のどこかで思っていた。
――違っていたのだ。相手は、浜面が小悪党に見えるほどの『巨悪』だったのだ。
頭の良し悪しではなく、『悪』のメソッド・ロジック・ノウハウの元に動いている――
言わば『黒が黒を喰う』本物の怪物だったと言う事だ。
麦野「……どうやって死にたい?」
浜面「――ッッ!!」
しかし――浜面は懐からスタンガンを取り出す。
狙う先は……この水浸しの床面。これならば、これならばコンクリートでも防げまいと……
振り下ろす、自らも感電死しかねない地の利と天候を活かした乾坤一擲の窮鼠が一噛み――!!!
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