過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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566:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/08/21(日) 21:06:43.83 ID:Y4ZbBsuAO
〜−5〜

スキルアウトG「な……!?」

――渇いた銃声が、バギンッッ!という硬質な破壊音にとって代わった。

浜面「……!!?」

御坂美鈴の後頭部に向かって放たれた無慈悲な弾丸が……
中空にて螺旋を描きながら静止する。逃れ得ぬ距離、防ぎ得ぬ威力、免れ得ぬ死が――

スキルアウトG「は……」

浜面「……羽根?」

ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ

美鈴の胸に抱かれ、視力を取り戻した麦野の背中から伸びた一枚の『光の翼』が……
弾丸を受け止め、同時に鋼鉄を蒸発するように溶け行き、炭化し、灰すら残さず燃え尽きる!

麦野「……関係ねえよ」

見えざる神の手が握り潰した悲劇の終止符。麦野の背から伸びる『光の翼』が二枚になる。

麦野「関係ねえよ!!カァンケイねェェんだよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

浜面「(嘘だろ……!!?)」

血反吐を吐きながら雄叫びを上げるガテラルボイスに、浜面の二の足が竦む。
もう指一本動かせないはずだ。一歩だって進めないはずだ。
それだけのダメージを与えたにも関わらず――翼が、三本に増える。

麦野「何が罪だ!何が罰だ!!何が業だ!!!」

そう――麦野はもう首から下がほぼ動かせないほどの瀕死の重傷を負っている。
だが――麦野にとっては『首から上』が自由になるならば『何も問題はない』とばかりに……四本目の翼が起きる。

麦野「“それ”は私のもんだ!私だけのもんだ!!“それ”だけはねじ曲げられねえんだよ!!!」

――そう、能力者に必要な『演算能力』……それらの機能が集中する真っ黒な脳細胞さえあれば……
『殺意』と、『狂気』と、『演算』一つで……『人を殺せる力』を放てると、麦野の五枚目の翼が伸びる。

麦野「このゴミ溜めの世界と!この肥溜めの場所と!この掃き溜めの私らと……この女は関係ねえだろうがァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

六枚目の翼が輝く。麦野の叫びに呼応するように……!



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