過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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6:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/07/08(金) 21:07:25.44 ID:M0U/e/FAO
〜3〜

禁書目録「しずりしずりー!これ食べたいんだよ!買って欲しいかも!」

その時、険悪な雰囲気と剣呑な視殺戦を知ってか知らずか……
インデックスが一枚のホワイトチョコレート片手に駆け寄って来た。
ちょうど商品棚で睨み合うライオンとトラとの会敵にあってだ。

麦野「うん……何それ?チョコ?」

禁書目録「“きゃどばりー”って言うんだよ!私のいた国のホワイトチョコレート。この学園都市(まち)で見るのは初めてかも」

麦野「ふーん……あっ、本当ね。イギリス産って書いてる」

禁書目録「うん!これ買ってくれると嬉しいな?」

麦野「……もう一個買ってきな」

禁書目録「いいの!?」

麦野「甘えんな。あんたのじゃなくてアイツの分よ」ペシッ

禁書目録「痛っ」

御坂「無視すんなゴラアアアアアァァァァァ!!」

が、たまらないのは売られた喧嘩と買った喧嘩、その双方共に蚊帳の外に放り出された御坂である。
しかし対する麦野は買い物カゴにデコピンを喰らわせたインデックスのチョコレートを放り込んで涼しい顔で受け流す。
それこそ怒る御坂に冷や水をかけるような眼差しを向けて。

麦野「私ら忙しいから後にしてくんない?つーか本当に何しに来たのよあんた」

御坂「あんたから売った喧嘩でしょうが!これよこれ!これ買いに来たのよ!」

麦野「!?」

禁書目録「?」

と、冷めた流し目を向けていた麦野の目が大きく見開かれた。
その視線の向かう先……それは御坂が手にし、麦野が探し求めていたハーブ、ディルだった。

麦野「何でそんなもん持ってんのよ」

御坂「悪い?調理実習で使うのよ!」

麦野は知らぬ事だが、御坂は次の日繚乱家政女学校との合同実習があり……
献立から材料から器具から全て自分の手で揃えて臨むようにと課題を与えられているのだ。
今日は本来そのための買い出しに足を運んだところ――遭遇したのである。互いにとって最も合わせたくない顔に。

麦野「おい、今日のとこは見逃してやるからそれ置いてけ」

御坂「巫山戯けんじゃないわよ!誰があんたなんかに!だいたい人に物頼む時そんな山賊みたいな言い方するなんてあんた親にどんな躾されてんのよ!」

麦野「親は関係ねえだろ!親は!!山賊だあ?山猿みてえなガキにんなもん関係ねえぇぇぇぇぇんだよォォォォォ!!」




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