過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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作者
◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/08/25(木) 21:23:28.84 ID:ftCL6srAO
〜3〜
上条「くそっ、通せ!通してくれよ!!」
警備員A「だ、ダメだ!これ以上進んじゃ行かん!!」
上条「頼む!中に!!中に俺の大切なヤツがいんだよ!!!」
警備員A「いかんと言っているだろう!!死にたいのか!?」
上条「くっ……!」
一方、破壊音や閃光すら止んでしまい荒れ狂う暴風雨の中――
上条はあまりの猛威に散り散りになってしまった人集りの波に逆らって断崖大学データベースセンターに辿り着くも――
そこで若き警備員に足止めを食らってしまっていた。
上条は知らない。断崖大学そのものを外部から封鎖するように取り囲むその布陣が
「………………」
学園都市上層部から命を受けた、上等なスーツを着こなした青年実業家風の『いやに丁寧な口調の男』の指示によるものだと。
上条「クソッ!!」
警備員から離れて大学の周囲を回り、何とかして侵入経路を探さんとするが――
至る所に警備員が……そう、内部に突入するでもなくただ外部に守りを固め蟻一匹通すまいとしている様子に上条は苛立った。
このままでは中に入れない上に積極的に見殺しにされているようなものではないかと。
――だがしかし――
『………………』
上条「……??」
土砂降りの雨、光源さえ死に絶えた闇の中にあって……
一人の巨漢が上条を見つめながら佇んでいた。
遠目からも2メートル以上あるのではないかと伺わせるに足る、安っぽいレザージャケットに身を包んだ強面の大男が。
スッ……
上条「あっ……」
『………………』
そのフランケンシュタインのような大男が指差した先。麦野の原子崩しや浜面の火器などで破れたフェンスの穴。
それはこの暗闇の中にあって誰しもが見落としてしまいそうな小さな穴。
上条「……ここから行けそうか?」
『………………』
上条「悪い!助かる!!」
上条は駆け寄りながらその大男に話し掛け、男はただ頷いた。
上条も先を急いでいたため、言葉少なくそのフェンスの穴からデータベースセンターへの侵入を果たした。
『………………』
もしこれが雨の夜でなく明るい真っ昼間であれば上条とて気づいたかも知れない。
その大男に有り得るべき『影』が地に落ちていない事を。
もし浜面仕上がその大男の顔を見たならば涙を流したであろう。
その厳つい強面の中に秘められた、誰よりも優しく不器用な笑顔の名は
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