過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/07/14(木) 21:03:01.29 ID:1DwrXIIAO
〜2〜
禁書目録「しずり?しずりが大好きな人はだあれ?」
麦野「……当麻」
禁書目録「だよね?私もしずりもとうまが大好きだからここにいるんだよ。それ以上でもそれ以下でもそれ以外でもないんだよ。“好き”以外の理屈とか、“愛してる”以上の理由とか“そんなの関係ねえ”んだよ!」
麦野「おいコラ」
インデックスがキッチンに飲み物を置いて麦野のエプロンの裾をギュッと握る。
沈み込んだ姉を励ます妹のように、あるいは元気のない母を勇気づける娘のように。
麦野はそんなインデックスを見て思う。幼い物言いながらも聡い娘だと。
禁書目録「――大丈夫。しずりがどんなに自分が大嫌いでも、そんなしずりが私もとうまも大好きなんだよ」
麦野「―――………………」
禁書目録「だから、私ととうまが好きなしずりを、しずりにも少しずつ好きになってくれたら嬉しいな」
麦野「………………―――」
禁書目録「ほらっ、背筋を伸ばすんだよ!」パシーン!
麦野「〜〜〜!!?」
禁書目録「叩きがいのあるいいお尻なんだよ」
かと思えば思いっ切り麦野の臀部をひっぱたいてみせる。
あまりの強烈さに思わず突っ張るように背筋を伸ばす麦野に、インデックスは更に両手を背中側から胸元へ回し――
禁書目録「知ってるんだよ!こういうのを“あんざんがた”って言うだってね!おっぱいも大きいから赤ちゃんもお乳に困らないんだよ!ほら!」モミモミ
麦野「うわっ!ちょっ、盛り付け崩れるでしょうが!止め……止め……」
禁書目録「ああ憎たらしいんだよ。ほら、ちゃんとしないとシャケがこぼれるんだよ〜〜??」ユッサユッサ
麦野「〜〜!!」
禁書目録「毎日同じもの食べてるのに、私だけ大きくならないのは不公平かも!きっと神様がサボってるに違いないんだよ!」プニュプニュ
麦野「……離れろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
そしてインデックスは飲み物類を抱えてキッチンから逃げ出した。
なまじ深く考え込むタイプに活を入れるには怒らせるのが一番だとこの数ヶ月でインデックスなりに学んだからだ。
そしてそれなりに――麦野の弱点も看破し、把握し、認識している。
禁書目録「(しずりがおっぱい弱い事くらい、あれだけ毎日イチャつかれたら完全記憶能力がなくたって覚えるかも)」
家事手伝い以外にも、学ぶところは多々あるのである。
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