過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/09/01(木) 21:20:14.27 ID:v3OANEYAO
〜11〜
上条『――ダメだな。死ぬとかそう言うの前提で話すのは止めにしようぜ、沈利』
どうして、テメエら母娘はあいつと同じ事を私に言うんだ。
自己否定と自己破壊と自己嫌悪の塊のような私にとって――
上条『生きよう。何が何でも何があっても三段活用』
どうしても捨て切れない役立たずの宝物が、私に呼び掛けて来る。
上条『――生きるんだ。どんなに格好悪くて、みっともなくても、情けなくても。死んじまったら何も変えられねえ。だけど生きてりゃ何か変えられる。それが運命だったり未来だったり自分だったり』
出来る訳がないって言いたいのに……あいつが助けた人間、救った世界、守ろうとした場所がそれを否定する。
麦野『――私は、ここ(あんたのそば)にいていいの?』
上条『いいに決まってんだろ』
言葉で抗って
麦野『――私は、ここ(このせかい)にいていいの?』
上条『誰かがダメだって言っても』
態度で逆らって
麦野『――私は、ここ(いっしょに)にいてもいいの?』
上条『お前がダメだって言ってもだ』
それでも半分に出来ない魂が
上条『――重くたっていいんだ、沈利。重いのが悪いだなんて誰が言って、どいつが決めたってんだ?少なくとも俺はそう思わねえ』
どうしようもなくあんたの存在に惹かれていく
上条『――お前の重さが、俺の中の揺るがないもんになるんだ。もうなってんだよ、沈利』
私がどれだけ今いる世界を否定しても、自分を拒絶しても……
そこにいるあいつと出会ってしまった事だけが取り消せない。
私達が出会ってしまった血塗れの路地裏は今も続いてる。
御坂『――ねえ』
その上で紛い物の羽根を背負って、絶望(じべた)の上に立たなくちゃいけないって言うのか。
壊す事しか出来ない左手と、殺す事しか知らない右手で、私にしか出せない答えを出せって、あんたはそう言いたいのか。
私は当麻のように人も救えない
私は御坂みたいに誰も助けられない
私がこいつを殺しても何も変わらない
私が死んでも何も変えられない
御坂『――ねえ、あんたはこの世界が眩しいものだって思う?』
――ああ、ちくしょう――
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