過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/09/10(土) 21:22:04.17 ID:42BNj/aAO
〜15〜
麦野「――……」
上条「忘れたか?御坂は俺の友達でもあるんだぜ。まあなんか喧嘩友達みたいなカンジだけど」
麦野「……――本気で言ってんの?」
上条「お前一人でやんなきゃダメだなんて今の話の中には一言だって出てないぞ?」
麦野「………………」
上条「それにビリビリはお前の友達でもあるし、インデックスにとってもそうさ」
思わず麦野は手にした紙コップを取り落としそうになった。
麦野が踏み込みを躊躇い踏み切る事を躊躇した地点を――
この男は生まれながらにして飛び越えているのだ。文字通り一足跳びに。
上条「一昨日の食事会の最後、みんなで記念撮影したろ?」
麦野「う、うん」
上条「思ったんだ。戦争とかゴタゴタしたもん全部終わったらまたこのメンツでメシ食ったり遊んだり馬鹿騒ぎしてえなって」
麦野「………………」
上条「そん時あの写真に笑顔で映ってたメンツの誰一人欠けても俺はきっと心の底から笑えないし、その写真を眺める度に楽しかった時の事と同じくらい後悔するんだと思う」
麦野「……当麻……」
上条「だから、これはお前のためとかっつうより自分のためなんだよな」
あいつビリビリすると周り見ないで突っ走っちまうからな、と付け加えて上条は破顔する。
まあお前も思い込んだら一直線だけど、とも付け加えて。
麦野「――なんかムカつくわねえ?」
上条「怒るなよ」
麦野「いいえ。ムカつくわ。あんたが私以外の女に向ける目と、私以外の女共があんた向ける目が」
上条の周りには多くの人間が集い、またたくさんの味方がいる。
対照的に麦野は全てを切り捨ててでも一つの物と一人の人間に固執する。
二人は本来正反対のベクトルを持った人種である。白と黒、光と影、表と裏と言った具合に。
麦野「知らないでしょ?あんた自分がモテるって」
上条「ねえなあ……」
麦野「知ってるでしょ?私がヤキモチ焼きだって」
上条「まあなあ……」
麦野は神に許しを乞わない。人に救いを求めない。少なくとも他者の手助けの一切に手を跳ねつける。
そんな麦野にとって一番近い他人である上条だけが――踏み込んでいける。拒む手ごと引きずり上げられる距離にいる。
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