過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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823:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/09/10(土) 21:36:05.31 ID:42BNj/aAO
〜22〜

御坂「……で?」

食蜂「なあにぃ?」

御坂「どの面下げて私の部屋まであんたが来てんのよ!!」

食蜂「あはっ☆この前のお詫びとぉ……それから仲直りの印にぃ〜?」

白井「(第四位の次は第五位!お姉様のフラグメーカーっぷりは本日も絶好調ですのォォォォォ!!)」

一方その頃、常盤台女子寮の御坂と白井の部屋に思わぬ珍客が菓子折りを持って訪ね……もとい押し掛けていた。
デズデモーナのあまおうのフレジェ片手に強引に押し入って来るは食蜂操祈。
先日のファミレスでの一件に対する謝罪の意味も込めての訪問である。しかし

御坂「結構よ!私今模様替え中なの!!そんな散らかった部屋に“先輩”に上がってもらう訳には行かないわ!!!」

食蜂「いやぁん?私の包容力をもってすれば下着が脱ぎっぱなしでも気にしないわよぉ?」

御坂「心読めるくせに空気読めないヤツね!イヤミで言ってんのよ!!」

白井「(ああ……またしてもお姉様との憩いの一時が)」

訪問販売のような押し問答を繰り返す二人の内、食蜂の中に起こった細波のような変化を白井は知らない。
『友達作り』という行為を非常に歪曲した感性こそ未だ修正されていないが……
食蜂なりにファミレスで出会った少年に多少なりとも感化されているのだ。が

食蜂「おっ邪魔しまぁすー♪」

御坂「ちょっと!コラー!!」

押し売りのように構わず部屋に侵入する食蜂に御坂が声を張り上げる。
しかし食蜂は御坂の制止も聞かずしげしげと部屋を見やり――

食蜂「えっ……」

ボトッ

御坂「!!?」

ある一点でその天真爛漫(ぼうじゃくぶじん)な振る舞いが止み、手にしていた菓子折りがカーペットに取り落とされる。それは

食蜂「……あ、あれはぁ?」

御坂「何よ……友達と撮った写真よ。何か文句ある?」

ベッドサイドのボードに置かれた、今日麦野から手渡された夕食会の記念撮影の写真。
真新しい写真立てに入れられ飾られたそれを食蜂が珍しく驚きに満ちた表情で食い入るように見やる。それもそのはず――

食蜂「どうしてぇ……」

写真の輪の中にあって一際目立つ青い髪。インデックスをして『ホルスの目』のような少年――

食蜂「“あの方”が貴女といるのぉ?」
 
 
 
 
 
――青髪ピアスがそこに映っていた――
 
 
 
 
 



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