過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
↓
1-
覧
板
20
902
:
作者
◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/09/25(日) 15:18:10.04 ID:LC5MmfkAO
〜11〜
ズギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!
垣根「!!」
その瞬間、垣根の振り下ろした未元物質のギロチンが天来の光柱によって撃ち抜かれ――
三人の首を刎ねる刹那、半ばにて焼き切られ消失する!
垣根「上か!?」
垣根が弾かれたように顔を上げ振り向きざまに目を開いた先より……
轟ッッ!!と舞い降りた翼が太陽を背負って急降下して来る。
雨霰とばかりに矢継ぎ早に、妖光の射手が次から次へと釣瓶撃ちに閃光を放って来る。
垣根「ちっ!!」
垣根が『死の翼』を広げて後退り、その場で光の繭のように身を固めて衝撃に備え……
フレンダ「嘘」
キィンッ!と星の瞬きを思わせる煌めく光が一点から複線に、複線から全面に空を覆い――
王の裁きに対する神の裁きのように、唖然とするフレンダ、呆然とする絹旗、愕然とする浜面を守るように――
生み出された光の坩堝が、流星の大瀑布のように降り注ぐ!
ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
浜面「この光……!!」
光の津波が鉄槌に、星の雪崩が破城鎚に変わって垣根の立つ足場を畳返しのようにめくれ上がらせ吹き飛ばす!
自分達が触れる事も出来なかった垣根を、後退させたこの魔弾の射手を浜面は知っている。
絹旗「――まさか!!?」
目が潰れそうなほど眩い光の在処を絹旗は知っている。
絶望のブラックアウトすら焼き尽くすほどの破壊のホワイトアウト。
天空から舞い降りたその光が地に下り、描かれる影の形を絹旗は知っている。
バサアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
垣根「――テメエは」
垣根の広がる六枚の『死の翼』に対する十二枚の『光の翼』。
燃え上がる炎すら一瞬で消し飛ばし、瓦礫の山に光臨したその見覚えある後ろ姿。
見慣れぬ純白のコートを羽織っていながらも聞き間違えようもないその声が
「――二ヶ月ぶり、って所ね」
絹旗「……!!」
さらけ出された背中が、透き通った横顔が、冷め切った声が絹旗を揺さぶる。
舞い散る雪のような光の粒子と、降り注ぐ『原子崩し』の羽が
「――背、相変わらずちっちゃいね――」
絹旗の頬から落ちる涙の雫に映り込む、その姿は――
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/1297.63 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード) -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1310126409/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice