過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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941:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/09/25(日) 16:05:28.41 ID:LC5MmfkAO
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番外個体「……キレイだね。ミサカこんなお茶見た事ないよ」

打ち止め「フルーツがいっぱい!ってミサカはミサカは果物の宝石箱なガラスのポットをうっとり眺めて見る!」

禁書目録「ホットティーパンチなんだよ。しずりが私のお誕生日に作ってくれたかも!」

御坂妹「シトラスの香りがなんとも芳しいですね、とミサカはマハラジャなメニューに瞳を輝かせます」

所変わって、麦野らは御坂一族に誘われサロン『リリー・オブ・ザ・バレー』の席についていた。
その中心にはガラスの大きなポットとカップ。中には濃いめに淹れたホットティーをジンジャーエール・オレンジジュース・レモン汁で薄め……
さらにスライスされたオレンジ・レモン・リンゴ・ミントを落としたティーパンチがあった。
ゆうに十人近いメンツを捌けるため、これくらい大勢でないと頼みにくいメニューである。

麦野「オバサンも来るの?」

美鈴「ううん。私はこの子達に持たせる材料の買い出しに付き合っただけよん。帰ってパパのご飯作らなきゃね♪」

カメラに撮って一方通行にメールを送る番外個体、人数分を取り分け注ぐ御坂妹、打ち止めとインデックスがキャッキャッと足を揺らしてそれを待つ。
一年前まで想像すら出来なかった平和な光景と平穏な日常がそこにはあった。

麦野「……平和ね」

美鈴「ええ……私自身、色々この娘達の事で思う所もあったし感じる所もあるけど」

御坂美琴の世界を守って欲しいと託された麦野も御坂妹から受け取ったティーパンチに舌鼓を打ちながら見やる。
目を細める美鈴と、瞳を輝かせる御坂姉妹らとを交互に。

美鈴「――こうしていると、やっぱり良かったと思うわ」

麦野「………………」

美鈴「ありがとう、沈利ちゃん」

麦野「――別に。ここまで頑張ったのはオバサンとあの娘達でしょ?」

御坂がこの場にいれば口に出しようがない謝辞を、麦野は馥郁たる甘い香りを楽しみながら目を閉じた。

麦野「――でも、お茶ありがとう。この店は当たりだわ」

美鈴「どういたしまして♪」

美鈴との約束はまだ続いている。第三次世界大戦、最終戦争、異端宗派(グノーシズム)などでも……
交わした約束を違える事なく、御坂に語る事もなく――




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