過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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954:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/09/25(日) 16:24:37.20 ID:LC5MmfkAO
〜51〜

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

少年A「ごっ、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

垣根「オラよっと!」

激突する直前に右ストレートを放った上条にブッ飛ばされた少年は敢え無く宙を舞い、コントロールを失ったスクーターを垣根が未元物質の六翼で受け止める。
目配せ一つそれを行った二人は言わば先輩後輩のような間柄であり、阿吽の呼吸は遺憾なく発揮された。

上条「か〜〜……痛え!」

一方通行「ああン?三下と第二位(スペアプラン)のクソ野郎じゃねえか」

垣根「あ?なんだコラ?やんのかコラ?」

今の騒ぎを聞きつけてやって来た警備員らにより一時的に通行止めとなった交差点にて――
拳をプラプラと振る上条に見知った顔がいくつも歩み寄って来た。

浜面「よお……」

上条「おお……」

中でも浜面は長い間胸に刺さっていたトゲが抜けたのか、少しばかり面映ゆそうに上条へと手を上げた。
……一年越しに果たされた駒場の悲願と、やり遂げた自分を振り返って。

浜面「――終わったよ」

上条「……そっか」

少し離れた場所で伸びている少年と間近の浜面に目を走らせた所で上条はおおよその事情を察した。
自分のスクーターを盗み出した少年のその顔。忘れようもない無能力者狩りの首謀者とも言うべき存在。

上条「――お疲れ」

浜面「……おう」

浜面に肩を組んで言葉少な目に上条は頷き、浜面もまたそれに短く応えた。
浜面は思う。駒場の墓参りを終えた後、またしても導かれるようにして迎えた一つの結末に対して。

上条「……行こうぜ、浜面」

浜面「――行くか、上条」

上条「垣根さん!一方通行もほら!」

バンバンと浜面の背中を叩きながら上条は垣根と一方通行に呼び掛ける。
交差点の向こう側、大捕り物が始まった駅前広場を目指して。

垣根「おー今行く……ってまた面倒臭い事になっちまったぞどう収集つけんだこれ」

一方通行「俺が知るか」

垣根・一方「「はァ……」」

一方・垣根「「………………」」

垣根・一方「「真似すん(ン)な!!」」

二人の後に続く『無敵』と『最強』の両翼が心底ウンザリしたように同時に溜め息をつきながら向かった先。そこに待ち受けるは――




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