過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/09/25(日) 16:34:42.16 ID:LC5MmfkAO
〜58〜
フレメア「あれ?大体この辺りって聞いたのにな……」
一方、フレメア=セイヴェルンは第十五学区の駅前広場にて地図を片手にグルグルと歩き回っていた。
ベレー帽を乗せた豪奢な金糸の髪を揺らし、ワインレッドのタイツを纏った姉譲りの脚線美を動かしながら。
フレメア「フレンダお姉ちゃんどこにいるんだろ?この辺りに来たのも大体初めてだし……にゃあ」
一年前オズマランドに一緒に行ったきり電話やメール以外で顔を合わせる事が出来ずにいた姉フレンダ=セイヴェルンとの待ち合わせ。
しかしながら土地勘の薄い第十五学区とあってフレメアは地図と交互に街を見渡し、どうしたものかと途方に暮れていたが――
???「――どうしたのかな?」
フレメア「!」
???「ごめんね?何だか貴女が困ってるように見えたんだよ。迷子かな?」
そこへ自分と同じ異国の血を引いていると思しきプラチナブロンドの髪にスノーホワイトの法衣を纏った……
迷える仔羊を導く神に仕える聖女、学園都市では目にするのも珍しい『シスター』が話し掛けて来た。
フレメア「あっ……えっと、大体この辺りにある噴水広場の時計台を探してるの。お姉ちゃんと待ち合わせしてて」
???「噴水広場?それなら東口かも。こっちは西口だから反対方向なんだよ!」
フレメア「そ、そうなの?(あれ?なんかこのシスターさん、大体見た事ある……??)」
???「そうなんだよ!私もお散歩しててよく迷うかも。この学園都市(まち)は何かおかしいからね」
フレメアの金糸の髪が冬風に翻り、シスターの白銀の髪が寒風に靡く。
そう……二人はここに『再会』したのだ。一年という時を経て……
互いにそうとは知らぬまま、運命の悪戯に導かれるようにして
???「貴女、名前は?」
フレメア「ふ、フレメア……フレメア=セイヴェルン」
???「ふれめあだね?私もお散歩の途中だから、良かったら噴水広場まで送ってあげるんだよ!」
――それはとある星座占いにあった言葉。かつて麦野が上条に、そして垣根に語ったジンクス。
フレメア「だ、大体……名前は?」
???「ん……?あっ、いけない!この国では人に名前を聞く時は自分から名乗らなくちゃいけなかったかも!」
――『一度会えば偶然で』
???「ふふふ……私の名前はね?」
『二度逢えば必然』と――
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