過去ログ - ゆきあつ「め、めんま…?」
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101:1 ◆BycwRokz6k[sage]
2011/10/12(水) 17:42:40.17 ID:wLMKX1a10
>>100
たいしたものかけない上亀ですまないが、がんばる。ありがとう


「じゃっじゃーーん!」
大きな声を張り上げ、久川が頭の上に乗せたそれは、

「うわーーお!」
スイカだった。

めんまの瞳が輝いている。すいかー!すいかわりー!とはしゃぎ始めためんま。安城や鶴見は唖然としていて、喜んでいるのはめんまばかりのように見えたが、俺はめんまが喜んでいる姿を見るのが嬉しい。久川、お前よくやったよ。
「すいか・・・」
「す、すいかわりって、ここ山、なんだけど・・・」
「べっつにどこだってOKOK!めんまがやりたいっつってんだからよ!」
「・・・ま・・・そう、か」
「めんまーあ!ほれ!棒だぞーーっ!」
全く検討外れの場所を見てめんまを呼ぶ久川に駆け寄っためんまは、やったー!と棒を握った。
「おっ!そこかーめんま!はい、これ紐!」
「?ひも?」
「それで目隠しするんだ、めんま」
「なるほどー!」
めんまはそういって一旦棒を地面に置くと、紐を頭の後ろで縛って自分の目を隠す。

「めんまの目って、そこにあるんだ・・・」
なるほど、と言ったように、めんまが見えない3人は呟いた。
「身長伸びたのね・・・」
「・・・そうだよね、成長した姿って言ってたもんね」
「でもちいせえな・・・。めんまああ!」

横を向き宿海を見ると、どうやら苦笑しているらしかった。気持ちは分かる。

「あれ?棒は・・・」
「ほら、めんま」
「ありがとー!よっし!」
めんまは棒を両手で持ち、汚れないようにと引いた新聞紙の上にあるすいかを割りにかかる。
・・・3人には棒と、めんまの目を隠す紐だけが見えるわけだ。俺は得も知れない優越感を抱いていた。


「てえいっ!んー?あれ?」
「あの頼りない軌道・・・やっぱめんま、いるんだよなあ・・・」
久川はいちいちめんまがいるということを実感してるらしく、目の端に涙を浮かべつつそう言った。
めんまはてい、てい!と力強い掛け声といっしょにあちらこちらへ棒を振るが、肝心のすいかにはかすりもしない。助け舟を出そうか、と声をかけようとしたとき。
「めんま!もうちょっと右だ、右!」
宿海の声。
「え?右?」
分かりやすくくるりと向きを変えるめんま。
「いや、ちょっとっていっただろ・・・」
「ぷっ」
突如噴出したのは安城だ。
「何だよ・・・」
「・・・っなんか・・・うん、今更だけどっ・・・・・めんまっぽいなって・・・」
笑いをこらえながら安城。
めんまはそれに首を傾げて、にこりと笑った。
「そうね。・・うん」
「めんまーっ!がんばれー!もうちょっと左だぞー!!」
「え?左?」
「ちょっとだって、ちょっと!」
「ちょっとっていわれてもー・・・どのくらい、じんたんー!」
「んなこと言われても・・・あ、そこだ!そのまままっすぐ!」
ふらふらとめんまが宿海の指示道理に進む。
「ていや!」
「もーちょっと前!前!あ、前っていうのはそーいうんじゃなくて、えっと、先!」





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