102:1 ◆BycwRokz6k[sage]
2011/10/13(木) 21:29:09.82 ID:ySQ2EA7F0
「んも〜・・・・前とか右とかひだりとか・・・どこなのかわっかんないよーっ!」
――ばこん!
「おおー!」
「割れた!」
半分やけくそだっためんまの一撃が、見事すいかにクリーンヒットしたのだった。
「・・・あれ?」
「ナイスだぜー!めんまー!!」
割れたすいかに近寄る全員の顔は、何故だかとても嬉しそうな表情をしていた。
え?え?と戸惑うめんまの視界を隠す紐を、俺は外しにかかった。
ひらり。
開いためんまの視界には、笑顔の仲間たちと割れたすいか。
笑う宿海。笑う久川。笑う安城。笑う鶴見。笑う俺。
「めんまっ・・・・う、・・・割れたね・・」
「何ないてるのよ」
「なっ、泣いてないわよ!」
めんまは瞳を丸くして目の前にいる5人を見つめていた。
青い瞳にじわりと浮かぶ水分が見える。めんまは急いで目を腕でこすった。
「えへへ・・・」
そしてめんまは顔を上げ、瞳の端に少しの涙をきらめかせながら、嬉しそうに少し頬を染めて笑ったのだった。
――よかったな、めんま。嬉しいだろうな、とてつもなく。
――・・・・・・・・
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