109:1 ◆BycwRokz6k[sage]
2011/10/31(月) 20:34:05.27 ID:s1Zs0WsO0
>>108
おお、投下終了宣言・・・。なるほど。そうする!
久川の呼びかけに俺はハッ、と我にかえる。
「・・・ゆきあつ?」
「あ・・・ああ、俺は・・・塩、だな」
皆の視線が俺に集まっていた。めんまも俺のことを見ている。しかし次の瞬間にはすぐに久川の方へと視線を戻してしまうのだった。
「おっ!ゆきあつも塩派じゃねーかー!ほれ見ろ!すいかには塩なんだって!」
「砂糖よ砂糖!」
「いーや、塩だな!なあめんま!」
「めんまは普通に食べるよ?」
「めんまは普通に食べるってさ」
「いや!今日は塩でいこう!うまいからマジ!」
そういうなり久川は、不ぞろいに割れたすいかに塩を豪快にかけまくった。響く安城の絶叫。
「ちょっとー!塩にしたいなら自分のだけかけてよね!!なんであたしまでー・・・」
「それにしたってかけすぎだろ・・・」
騒がしい会話。めんまの言ったことは宿海を介してみんなに届く。めんまが話せば宿海が伝え、めんまに尋ねればめんまが答えたものを宿海が伝え、だからしっかり会話が出来ていた。
めんまは笑っている。あははははと俺の耳に届くめんまの笑い声が、浮かんできた俺の迷いを、自分に対しての疑問を、揺らす。
あの日に戻ったかのような光景の中で、ひとり、俺だけが異質だった。
また明日!
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