180:1 ◆BycwRokz6k
2013/03/09(土) 23:30:31.77 ID:yDPFxkxB0
>>178
>>179
ありがとうございます!!相変わらず進行スペース遅いですが、頑張ります!
そのとき、あなるの姿がふっと頭の中に浮かんできた。
今の成長したあなると、めんまが生きてた頃の小さかったあなるのふたり。
小さいころは、眼鏡をしてた。くせっけを気にしてたみたいだけど、ぜんぜんヘンじゃないよ。あなるの髪、ふわふわして、めんま、いつもかわいいって思ってたよ。
それにとっても器用で、女の子らしくって、ばんそうこうをいつも持ち歩いてたし、秘密基地のお片づけはいっつも率先してやってくれた。
「私達がめんまにできることがあるなら、してあげたいって」
「本当か、それ・・・」
「お願いが見つかっていないのなら、一緒に探そうって」
つるこは髪を軽くかきあげて、
「だめ、かしら?」
唇の端をあげて優しく笑う。
時間が止まったような気がした。
ゆきあつと、じんたんと、ぽっぽに加えて、つるこもあなるも協力してくれる。
とってもとっても嬉しい!
でも、・・・いいのかな?
手伝ってもらっても、いいのかな?
めんまのこと見えてないみんな。なのに、手伝ってくれるって言ってくれる。めんま、みんなの迷惑にならないのかな・・・本当に、ほんとうに
「・・・よかったな、めんま」
ぐるぐる色んなことが頭をかけめぐってた。その考えをふわりと解きほぐすように、ぽんっと、じんたんの手が頭に置かれた。
じんたんを見れば、優しく微笑みかけてくれている。
・・・それがなんだか、めんまにはとっても嬉しくて、なにか、許されたような気がしたの。
何かな。胸のおくから湧き上がってくる、熱いものは、めんまの視界をぼやかして、きらきら輝くじんたんの笑顔までも見えなくさせて・・・・・・。
「・・・・うんっ・・・・」
「泣くなよ・・・お前ってホント、泣き虫」
「まだ泣いてないもんっ!」
その間も、じんたんはぽんぽんと、めんまの頭を撫でてくれていた。
「・・・めんま、泣いてるの?」
「・・・つるこお・・・!」
つるこは心配してくれたみたい。まゆがしょんぼり下がって、口が驚いたように開いて、そんなつるこが、・・・めんまを心配してくれるつるこが・・・・嬉しくて・・・。いつのまにやらめんまは、テーブルに回り込んで、つるこに抱きついていた。
あれえ、とってもいいかおり・・・。おちついた、柔らかいかんじ。
「ありがとうっ・・・!ありがとう・・・う・・・うっ・・・ええん・・・」
「わっ・・・?」
つるこは戸惑ったような声を出す。めんまは構わず、つるこに抱きつき続ける。
「何か・・・・・あったかい・・・ような」
「鶴見、めんま抱きついてる。あとありがとうってさ」
「め・・・めんまが?」
するとつるこのすっと伸びた指が、空中を、何かを探すように動く。めんまのこと探してくれてるんだ、と思って、めんまは急いで自分の涙をぬぐって、つるこの手を握ってみた。
めんま、ここにいるんだよ。
つるこ、わかる?
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