過去ログ - ゆきあつ「め、めんま…?」
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188:1 ◆BycwRokz6k
2013/04/21(日) 13:02:44.62 ID:e70HeLFK0
気持ちがなんとなく重くなった気がした。

橋のときも、家に上がりこんだときも、そう。
鶴見の言葉で、最早これは疑念ではなく、確信に変わってきている。
ゆきあつは、めんまに依存している。本当に、異常なくらいに・・・。

昔はそんなんじゃ無かったのに。一体何がアイツを変えたんだろう。

――前も思ったことだけど、執着してるんだ。めんまに。

「すげえな鶴見。ホント、何でも分かるんだな」

参った、といった感じに伝えると、鶴見は瞳を丸くした。

「え?」
「あ、いや・・・ホラ、さっきも、『隠し事じゃない』なんて、なんか・・・・・・、後ろめたい、っつーの?そういう、俺の気持ち分かってるみたいにさ・・・」
「・・・そうかしら」

鶴見は自分の手元にあるコップに目を落とす。まだお茶は半分くらい残っている。あまり喉が渇いてないのかもしれない。

「よく見てるから、分かるだけよ」

そういうもんかね。
幼い頃、鶴見の立ち位置はみんなの相談役みたいな感じで、誰も彼もちょっと困ったことがあれば鶴見に意見を聞きに言っていた。
ある日は、めんまに勉強を教えてほしいと頼み込まれ。
ある日は、俺に秘密基地の改装について意見を求められ。
ある日は、ぽっぽにゲームのおき場所を知らないか尋ねられ。
ある日は、安城に日々のちょっとした心配事を相談され。
ある日は、ゆきあつに仲直りの仕方について聞かれ。
6人になって歩く時は・・・多分、後ろのほうに居た。俺らのことを見守ってくれていたのだろう。


「――男子って分かりやすかったしね、昔から」

ぽつりと鶴見の唇からもれ出た呟きに、鶴見に目を向けると、少しだが、楽しそうに唇の端が上がっていた。
ぼんやりそれを見ていると、鶴見と俺の目が合う。少し気まずくて、目を逸らした。

「ねえ、ぽっぽ・・・久川君は協力してくれてるって本当?」

少し道がずれた会話を修正した鶴見。

「ああ。この前・・・そんな感じのことを。だからお前らが手伝ってくれるって言ったら、すげえ喜ぶと思うぜ」

ピンポン。

・・・ん?


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