203:1 ◆BycwRokz6k
2013/07/28(日) 12:49:56.81 ID:p48VMVYr0
>>201
追いつかれた・・・!?ありがとうございます!がんばる!
>>202
わー!嬉しいです!映画も楽しみですね!
ゆきあつ大好きなのでいい思いさせてやりたいばかりにスレを立ててしまいましたどうにかがんばります!
* * *
ああ、もうすっかり参ってしまった。
宿海に言われたことが頭から消えない。
どれもこれも。
まっすぐ俺を見たあいつの瞳。あいつがリーダーだったあの頃の時のよう、俺らを引っ張ってたあの頃の時の瞳で。
『・・・好きだった』
体が震えた、脳みそが揺さぶられた気がした。
宿海がもしその台詞を、超平和バスターズの最後になった、あの日に言っていたら・・・、そう考えたら。たまらない。
仲間達・・・まあぽっぽは入ってないが、俺らの思惑、暗雲渦巻く空気の中、顔を真っ赤にしためんまと宿海。それにポケットの中で、拳を握り締めたあの日・・・。
お前がそれを言ってたら、俺とあなるが秘密基地から飛び出してたかもな・・・。そしたら、めんまは追いかけてきてくれただろうか・・・。
『俺の・・・お前の、我侭じゃねーのか!』
『めんまのことを、本当に想うんなら・・・!』
『・・・めんまのために、めんまの願いを叶えるべきじゃねえのかよ!?』
・・・分かってる・・・分かってるんだ。
めんまを引き止めたいこの想いは、本当にただの、我侭でしかないってこと。
ずっと昔から引きずってた、消えない、重い恋心が、俺にしがみついてるってこと。
めんまのために、身を引くことができないでいるってこと・・・。
俺も、『お願い』叶えてほしいよ、めんま・・・。
俺に・・・俺に振り向いてくれよ、・・・それだけが俺の・・・ずっとずっと昔からの、誰にも叶えてもらえない『お願い』なんだ・・・。
+ + +
・・・目を覚ますと、朝だった。
っていつのまにやらベッドにいるし!毛布もかかってる!わーゆきあつ運んでくれたのかなあ・・・。あんなに落ち込んでたけど、大丈夫かな・・・。
「えへへえ・・寝ちゃった」
・・・ってあれえ?ゆきあつに言ったつもりだったけど、部屋の中にはもう誰もいない。
「はやいなーゆきあつったら。」
なんて呟きながら立ち上がる。ちぇー。ちょっと寂しいなんて内緒だよっ。
・・・んー!帰ってきたとき元気なかったら、ゆきあつのことまた慰めようっ!
時計をみたら、7時半!もう行っちゃったのかなとは思っていたけど、この時間ならまだ家を出たばかりかもしれないから、ゆきあつの姿を探すように窓を開けてみる。うーん、風がなまぬるーい。
「あれ・・・?」
玄関の前に、誰か2人立っている。窓を開けた音に反応したのか、その2人は同時にこちらに顔を上げた。
あのシンプルなTシャツ、まっくろな髪のくせっけ。
さらさらした髪。高い背。制服。
「!ゆきあつー!!じんたーん!」
なーんだ!こんなところにいたんだねっ!
窓から身を乗り出して手を振ると、ふたりはぎょっとした顔をした。
「め・・・めんま!」
「めんま!?」
「おっはよ〜う!」
待ってえ、今行く!と叫んで、急いで玄関へ!ひとつふたつ、ドンドンと階段を駆け下りる!
「どしたのじんたん!こんな朝早くから〜!」
ガチャ!と扉を開けると、すぐそこにゆきあつが居た。ふと見ると、ゆきあつの手に、見覚えのある水色のカバーの本が。
「あれえ?」
・・・なんで、めんまの日記、ゆきあつが?
「ゆきあつ、それ・・・?」
「あ、これは・・・」
ゆきあつが本の持ち方を変えたとき見えたのは、うさちゃん!やっぱりめんまの日記だ!
じんたんのほうをむいていて、めんまには背中を向けているので、ゆきあつの前に回り込む。
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