3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/07/08(金) 22:23:32.72 ID:VM4J427F0
「ゆきあつ?」
俺の名を呼ぶ少女の声は、あの頃と変わらず可愛らしいままだ…、
落ち着け…。落ち着くんだ。
俺は、宿題の最中だった。今の時期は6月半ば。振り返ったらめんま。めんま。・・・
何故、めんまがここにいる。あの日死んでしまったはずのめんまが。
やはり、幻か。
いや、しかし、幻だとしたら俺の頭が生んでいるに違いない。
俺の目の前にいるめんまは、背は平均よりも低いものの、成長している。おそらく、俺と・・・いや、俺たちと同じ・・・15歳だ。
俺がいつまでも同じポーズのままで、何の反応も示さないから、めんまは飽きてしまったのか、俺の隣に回りこんで来た。そして、教科書をぺらぺらとめくっている。
横目でその姿を確認。
おおー、と呟きながら教科書を見つめるめんまの瞳は、青いガラス玉のようだ。
あの頃と、同じだ。
どんな空の色も海の色も再現出来ない、柔らかでどこまでも透き通るあの、青色と。
・・・幻なのか?
これが?
幼少時のめんましか知らない俺が・・・こんなに、こんなにリアルな動きをするめんまを・・・、思い浮かべることが出来るのか?こんなに、細かな動きまで?
・・・いや、俺ならやりかねないが・・・でも、
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