35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/10(日) 01:24:55.02 ID:jveJiyoH0
ドクン。
体の芯が、冷えてくるような熱くなるような不思議な感覚。
ドクン。
鼓動が、ゆっくりと、しかし強く、鳴る。
耳に聞こえる蝉の声が、浮いている。
「・・・みんな?」
『みんな』・・・?
『みんな』って誰だよ。
「お、おお・・・。じんたんとかさ・・・あなるとか、ほら・・・つるこも、・・・みんなで、」
「・・・めんまが、」
「・・・ゆき、あつ・・・?」
めんまの声。
俺にしか聞こえないめんまの声。
ドン、と握り締めたこぶしで思い切り壁を殴った。
めんまが目を丸くして、俺を見ている。
「・・・めんまがいなくて、『みんな』って言えるのかよ!!!」
思った以上に大声だったらしい。
久川は驚き、そしてどこか怯えたような表情で、
「・・・・・・・ごめん」
そう言った。
――嗚呼、くそ。俺の馬鹿野郎。
最悪だ。この展開はまずい。
めんまが会いたがってた仲間達の1人と喧嘩。
それについ最近俺は、めんまに、『超平和バスターズのみんなと会うことは出来ない』と言ったばかりなんだ。微妙な矛盾が、先ほどの会話にあらわれてしまった。そうだ・・・
まず、『久しぶり』はおかしい。めんまに会うのが駄目だった、と俺はめんまに言った。ということは、既に久川には会って、めんまに会うのかどうなのかとかを聞いているはずだ。久しぶりな筈はない。
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