39:1 ◆BycwRokz6k
2011/07/11(月) 22:40:26.82 ID:Gi0sDQRu0
>>37
ありがとう。遅くてすまない、がんばる
「・・・ゆきあつ、・・・手・・・いたい・・・」
めんまがしゃべったのは、俺の家の前についてからだった。
「あ、・・・悪い」
「・・・・・」
めんまの白い腕には、うっすらと赤い痕。
俺の手の痕だ。
(ずっと消えなけりゃいいのに)
ああ・・・、俺は本当にバカだ。
その日めんまは一日中元気がなく、
おやつも、夕飯さえ、あまり嬉しそうに食べてはいなかった。
いつも寝る時間に、今日は寝ていない。
窓から見える月をずっとひたすら、見つめている。
どうすればいいのだろう。
「ゆきあつ。めんま、散歩いってくるね」
やはり、俺のせいだろうか・・・って、え?
「え、お、おい、めん・・・」
めんまは走って、階段を降り、玄関のドアを開けて外へと出て行ってしまった!
「!めんま!!」
俺も急いで後を追う。
* * *
めんまはあんなに足が速かったのだろうか?
俺が靴をはこうともたついている間に、家の周辺あたりより遠くへ行ってしまったらしい。
くそ・・・!
どこにいったんだ、
めんまは携帯なんてもってないし、普通の人には見えないのだから聞くこともできないし・・・!
「・・・めんま・・!」
とにかく、走った。
検討なんてつかないけど、めんまを無理矢理にでも連れ戻さないと、二度と戻ってこない気がして。
近くのコンビニ。いない。
十字路。いない。
俺のランニングコース・・・。もちろんいない。
そして、息を切らせてやってきた歩道橋。
夜の暗さもものともしない、銀色の髪。
・・・居た!
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