51:1 ◆BycwRokz6k[sage]
2011/07/19(火) 15:42:15.30 ID:aJWdzYz00
どうして、今になってまたこんな気持ちにならなきゃいけないのだろう。
悔しくて悔しくて、胸の中をかきむしりたくなる気持ちに。
もう二度と経験しないと思っていた。
もう二度と。
めんまと宿海はまだじゃれあっている。
・・・昔の俺は2人が仲良くするのを目の前にして、ただただ時間が早く終われと願うばかりだった。
今の俺は、違う。
違うんだ。
めんまのところまで歩いて、宿海は視界にいれないようにして言う。
「めんま、帰ろう」
「えー」
「帰ろうぜ、もう遅いし。な」
「んー、わかった・・・」
「・・・・・」
じゃあな。
お前が大嫌いだよ、宿海。
「・・・めんま!また・・・っ、い、いつでもいい!あの・・・」
宿海が体制を立て直して、めんまに言った。
「・・・じんたん」
「・・・あの・・・めん・・・・ま・・」
「・・・行こう、めんま」
ぐい、とめんまの腕を引っ張る。
「待ってゆきあつ・・・じんたんが」
「いいよ。大丈夫、行こう。俺があとで聞いとくからさ」
「でも」
めんまはちらちらと振り返りながら、宿海を心配している。
宿海は黙っていた。
もういい。そのまま黙っていろ、俺はイライラしてるんだ。
しかし俺の願いを裏切って宿海は、遠ざかる俺たちにむかって叫ぶ。
「・・・めん「うるさい!お前がめんまなんて呼ぶな!」
お前なんて消えてしまえばいい。
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