53:1 ◆BycwRokz6k[sage]
2011/07/21(木) 22:02:04.16 ID:cV3BulkT0
レスできなくてごめん、待っててくれる人ありがとう。遅くて本当にすまない
* * *
「おはよう」
「ああ、おはよう」
今日も暑い。
だんだんと真夏に近づいていくな。
あの夜のあとは、特にさしたることもなかった。
めんまはいつもどおり風呂に入り、いつもどおりの時間に就寝。めんまは変わらない態度だったが、強いて言うなら・・・少し嬉しそうだったかもしれない。
めんまに、『近いうちに宿海にまた会おうな』といったからだろうか。
・・・それが原因なら、気に食わないな。
まあ、宿海に会うだなんて嘘だけど。
3日のうちに宿海への怒りも多少落ち着いた(『めんまが見える』ということに関して)。
・・・よく考えてみれば俺はめんまと一緒に住んでいるのだから、宿海に引けなんて取らないんじゃないか?逆に俺の方が優位だろう。
それに宿海にめんまが見えようが見えまいが、結局のところ会わさなきゃいいんだ。
めんまだって会いたいとは言ってこなかったし。
うん。そうだそうだ。完璧じゃないか俺。
「そろそろ夏休みね」
「そうだな。なんだ、楽しみなのか」
「別に。どうせ何処に行く訳でもないし」
「そうか。
今日の帰り、ちょっと寄りたいところあるんだけどいいか?」
「寄りたいところって・・・また、女物の・・・?」
「そう。」
「全く・・・。誰に貢いでるんだか。」
(そんなの一生分からないだろうよ)
うん。久しぶりに(といっても2週間程度か)めんまに何か買っていこう。
めんまが傍にいる時に買うのといない時に買うのとじゃ、買いやすさが全然変わってくるからな。ああ、めんまにはどんなのが似合うだろう。
放課後。
最早常連となってしまったファンシーショップで、めんまへのプレゼントを選ぶ。
あの長い髪には・・・こんなのも似合う。あ、逆にああいうのも似合うんじゃないか?うん、あとで服も見てみよう。
ああ、やはり毎日見ているとイメージしやすい。
夢中になっている俺に、不意に鶴見が話しかけてきた。
「ねえ、集にもメール来た?」
どこか意味深な問いに、俺は振り返る。
「メール?何の・・・」
「ぽっ・・・・・・、久川くんから。」
「・・・・・・久川・・・?」
「見てないの?」
・・・嫌な予感がする。
今日は一日中、めんまへのプレゼントのことだけを考えていたから・・・携帯なんて気にしていなかったのだ。
急いで携帯を開き、受信ボックスを見ると、2,3通のメールに埋もれていた『久川』の文字。
・・・本文は!?
『7月25日、皆で秘密基地に集合!
なんかしようぜ!
時間は8時から!』
・・・!?
一瞬、思考が停止する。
何故だ!?
この前会って話して・・・皆で集まることを諦めてたじゃないか!
なんでだ・・・なんで・・・!
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