77:1 ◆BycwRokz6k[sage]
2011/08/24(水) 20:48:07.90 ID:uXeRvMYY0
・・・なんだかんだで、全員が全員、虫取りを真剣(?)にやっていた。
最初は3人で固まっていためんま達も、段々と自分の持ち場、というか、狙いの木を定め、今は1人1人が別々の場所で虫を捕ろうと励んでいる。
安城はなかなか苦戦しているようだ。久川は・・・既に3匹をその籠に収めていた。やはり昔とは違うわけだ。
木を睨んでいるというか、凝視している鶴見は一匹も取れていない。昔はこいつも虫取りに参加してなかったからだろう、コツがつかめていないようだ。
反対の方向にいて、俺と位置が離れている宿海の状況は分からない。ただ、2回ほど『よし』という言葉が聞こえたから――2匹は捕まえたんじゃないだろうか。
ミーンミンミンミン・・・
集中しているからだろうか。
蝉の鳴き声や、葉のざわめく音が、異様に五月蝿く頭の中に響くのだ。
ミーンミンミン・・・ジリジリジリ・・・
ザアザザジリ・・・ザア・・・
ああ。
うるさい。
ミーーンミンミンミン・・・ジャナイ・・・
ジリジリ・・・
ザアア・・・ザザザ・・・ッタ・・・
ジリジリジリジリ
うるさい、静かにしろ。
俺は集中してるんだ
虫の声が、葉の音が、ザワザワと重なり合ってとてもうるさい。静かにしろ
ミーンミンミン・・・アーモー・・・
ジリジリ・・・だろー・・・ザザザ・・・
・・・うわよ!・・・ミーンザアアザジリジリジリ・・・
ああ。そうか。虫の羽音さえ聞き逃さないくらいに集中しているから、木々の音だけではなくて周りのやつらの声が入ってくるのだ。
ミーンミンミンミンミーーン・・・
「・・・あーもー・・・ちょっ・・あ!逃げんなこらっ!・・・あー・・・。・・・むずかしいなー・・・」
「うるせーぞあなるー!」
「なっ!あなるって呼ぶな!バカ!!」
ジリジリジリジリ・・・
「おーいつるこー、何木睨んでんだよ?」
「・・・・・」
「睨んでるだけじゃ虫はおちてこねーぞ!」
「・・・分かってるわよ」
「・・・」
「?何処見てんだあなる」
「!ど、どこでもいーでしょ別に!!!」
ザア・・ザザザ
「・・・お、・・・よし」
ぽつりぽつりと時折かわされる会話。その声は暑さを助長させるセミよりは五月蝿くはないが、しかし煩わしく感じる。
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