87:1 ◆BycwRokz6k[sage]
2011/09/07(水) 23:29:09.59 ID:x8qmRIYA0
>>86
ほめられた・・・うれしい・・・ありがとう!
「おきたみたいね。」
誰かの声が聞こえる。しかし俺はじっと虫かごを見つめていた。虫用のピンク色したゼリーを、俺のカブト虫は美味しそうに食らっている。
「情けないわね、なんで倒れたりなんて「大丈夫ー?」
声を遮り、遠くの方から誰かの声。
「ええ、大丈夫。今起きたわ」
なにかさわがしいと思ってちらりと顔を横に向けると、秘密基地の前で皆が何かやっていた。
「バトミントンよ。」
「・・・」
「めんまもやってるんだけど、・・・なかなか上手なのね。久川くん、苦戦してるわ」
ああ、鶴見か。
俺はやっと、めのまえの椅子に座る人物を認識した。ってことは、さっきの声は安城のだな。
「・・・めんまもか」
「・・・ええ。楽しそうだって、宿海くんが。」
それに何も返さず、俺は体を起こす。やけに背中が痛いと思ったら、俺は即席のベンチに寝かされていた。
「ちょっと、おきて大丈夫なの?」
多分、久川とか・・・宿海とかが運んでくれたんだろうな。あとで礼を言おう。
めんまは、心配していてくれただろうか。
「大丈夫だ」
「・・・そう。」
俺はバトミントンのシャトルと、笑い声が飛び交う輪の中へと進んだ。
「あ、ゆきあつ!大丈夫だった?」
いの一番にめんまが俺にかけよってきてくれた。久川の打ち返してきたシャトルも無視して。
「ああ。ありがとな、めんま」
「おー!ゆきあつ!大丈夫だったか!?」
「ああ。お前・・・らが運んでくれたんだろ。迷惑かけたな」
「いいってことよー!」
「急に倒れるからびっくりしたじゃない」
「本当よね」
そういいながら現れた鶴見が、ぽとりと地面に落ちていたシャトルを拾って宿海に渡す。
なんだか、随分と雰囲気が良くなっているみたいだ。少なくとも、今日の朝よりかは全然。
一番おどおどして元のメンバー達に近寄らなかった安城も、少しは抵抗なく離せているようだし。いくらかかはある各人のいざこざなんかを除けば、少しだけ昔に戻っているような気もする。
「おお、サンキュ」
「めんまに渡して。私、見えないから」
「ありがとうつるこ!よーし、いくよぽっぽー!」
と、ラケットを構えるめんま。
「おいぽっぽおー、めんまが始めるぞってさー」
「おっ!!よっしゃあめんま!俺の奥義を見せてやる!」
「ていやあーー!」
ぽおん、とラケットに飛ばされてシャトルが宙を舞う。
確かになかなか上手だ。
「秘儀っ!ぽっぽクラーーッシュ!!」
「なんのおっ!ウルトラめんま返しーっ!!」
何がなんだかよく分からないがとりあえずラリーは続いている。そんな2人を見ていると、さっきまでぽっぽの近くに居たはずの安城が、宿海の方に移動しているのを見つけた。
「・・・や、宿海っ」
「・・・?何だよ?」
「あっ、あんたも・・・!やろうよ、ほら、あたしと!」
「俺は別に・・・。めんまの通訳しないといけないし」
「え・・・。あ、そ、そう、」
あーあ。安城がんばって誘ったのにな。
すると安城はラケットを両手で握りながら、遠慮がちにちらりと鶴見に視線を向ける。
「じゃ、じゃあやろうよ、つる・・・つるみ、さん」
「・・・え?私?」
「・・・うん」
「行ってこいよ」
と、俺が後押しすると、鶴見は安城の元へ歩いた。
「私下手なんだけど」
「そんなの別に・・あたしだって」
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