91:1 ◆BycwRokz6k[sage]
2011/09/20(火) 22:48:43.72 ID:UrMXxR9D0
「やっぱじんたんはつえーよ!」
久川は興奮しているようで、俺らに背中を向けたまま。宿海はかなり焦っている。このまま頂くぞ、行くんだめんま!
「いまだーあっ!めんまアターック!」
久川がめんまの掛け声に気づく!
「お、おいぽっぽ!!早・・「俺をなめてもらっちゃこまるぜ!ぽーっぽがえーーーっし!!」
「うわあ!とってとってゆきあつー!」
思いのほか早いスピードで返ってきたシャトルは、めんまがラケットを振るよりも早くめんまを通り過ぎる。
だが焦ることはない。
「ああ、まかせろ」
俺は久川の打ってきたシャトルをスマートに打ち返す。
何故俺が後ろにいるかといったら、こんなときのためだろう。
「くっそお・・・さすがゆきあつ・・・。手抜かりがねえな・・・」
シリアスな面持ちで久川。そういいつつもしっかり返してくる。
今思ったが、久川が前だとかなりやりづらいな・・・。あいつは体もでかいから・・・
そろそろ一点取るか。
「めんま。俺が久川にも宿海にも厳しいコースを狙って打つ。
めんまは返ってきたシャトルを思い切り打ち返してくれ。」
「よくわかんないけど分かったあ!」
どっちだろう。
とにもかくにも打ってみるしかない。
宿海にも久川にも捕りづらい場所・・・。俺は右端を狙うことにした。
俺は自分で思ったよりもコントロール力が優れているらしい。久川も宿海も取れず、1点入手。
喜びに浸る暇もなく、勝負心を揺さぶられた久川に打ち込まれ相手も1点入手。
次はめんまが1点取り、すると宿海が1点取り、俺が1点取り、続いてめんまも1点取ったかと思ったら久川に追いつかれ・・・と、気がつけば7対6と進んでいた。
接戦だな、と気を引き締めていたところで、久川が口を開く。
「ていうかよ・・・バトミントンて、何点で終わりなんだよ・・?」
「・・・あ」
「・・・」
「?」
そうだ。そういえば何点制なんだろう。
「好きに決めていいんじゃないか?8点とか、9点とか・・・」
「そーいうもんか?」
「めんまは12だと思う!12!」
「11じゃなかったか?」
「えー、そうかなー?」
「「・・・」」
少し離れたところで打ち合いをしていた女子2人組にもきいてみると、
「はあ?知らないわよ・・・。9とかじゃない?」
「奇数だった気がするけど」
と、曖昧な返事。
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