過去ログ - 安価で世界観共有してSSでも書かないか?
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957:名も無き戦士の帰還[sage]
2011/12/19(月) 12:28:36.35 ID:9UviRye00

旅団長のそっけない返答に少将はやれやれと肩を竦めて、ふと何か思い出したように口を開いた。

「そういえばハウスマン、相談したい事とは一体なんなのだ?さっきから愚痴ばかりで肝心のその話をまだ聞いていないぞ。」

以下略



958:名も無き戦士の帰還[sage]
2011/12/19(月) 12:33:11.93 ID:9UviRye00

「レヌリア帝国との武力衝突を予想しているなら、確かに正気の沙汰ではないだろうな。」

「貴様もそう思うだろう。まったく、小娘風情が軍の内情に口を出すなど、言語道断なことだ。
小娘は小娘らしく王宮に閉じこもって夜会のドレス選びに精を出せばよいものを。」
以下略



959:名も無き戦士の帰還[sage]
2011/12/19(月) 12:35:14.69 ID:9UviRye00

「………貴様はそれを許容するつもりか、バストーク。」

「…それが女王の意向だと言うのなら、俺個人の感情など重要ではない。我が身の全ては王の為にある。
例え相手が恨み重なる怨敵であろうと、手を結べと言われればそれに従うまでだ。」
以下略



960:名も無き戦士の帰還[sage]
2011/12/19(月) 12:37:04.43 ID:9UviRye00

「もういい。貴様に相談した私が馬鹿だった。よく考えれば、私が左遷されている間にまんまと少将のポストに収まった貴様が、
女王に反感を抱く筈がなかったな。」

「………どういう意味だ。」静かだが、確かに怒りを覚えているらしいことは口調の鋭さで分かった。
以下略



961:名も無き戦士の帰還[sage]
2011/12/19(月) 12:38:21.20 ID:9UviRye00

身の丈が六フィート四インチ(約百九十センチ)を超えるバストーク少将が傍によると、
身長五フィート八インチ(約百七十センチ)の旅団長はかなり小さく見える。

「本当のことを言われて怒るのは万人に共通のようだな。その自慢の巨躯で私を殴り飛ばすのか?」
以下略



962:名も無き戦士の帰還[sage]
2011/12/19(月) 12:40:03.52 ID:9UviRye00

「貴様が義勇兵旅団を任されたのは、女王の口添えがあったからだ。それを知らないわけではあるまい。
准将の身で一個の旅団の長となるなど、他の理由では不可能だ。」

「それは分かっている。が、私は女王に従うつもりはない。バストーク、どうしてお前はそこまで己を偽る?」
以下略



963:名も無き戦士の帰還[sage]
2011/12/19(月) 12:40:54.85 ID:9UviRye00

痛む頬をさすりながら宿舎の廊下を歩いていた旅団長は、とある若い士官に呼び止められた。

聞けば総統が自分を呼んでいるという。

以下略



964:名も無き戦士の帰還[sage]
2011/12/19(月) 12:42:31.27 ID:9UviRye00

「入り給え。」

思っていたよりすぐに帰ってきた返事に戸惑いながら、ドアノブに手をかける。

以下略



965:名も無き戦士の帰還[sage]
2011/12/19(月) 12:44:00.06 ID:9UviRye00

虚を突かれた旅団長は、何も答えられなかった。

黙りこんでしまった旅団長を愉快そうに見ると、総統は椅子から立ち上がって旅団長の方に近寄ってきた。

以下略



966:名も無き戦士の帰還[sage]
2011/12/19(月) 12:48:29.35 ID:9UviRye00
これにて投下終了です。えらい長文になってもうた(′ ・ω・`)
一応補足ギムリアースのお話を読んでいない人用です


〜義勇軍創設から壊滅までの略歴〜
以下略



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