過去ログ - 蛇足　とあるフラグの天使同盟　弐匹目
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311: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/07/20(水) 22:30:40.10 ID:Lp2UNjrSo

にも関わらず、『天使同盟』はそんなフィアンマを同じ部屋へ、しかも本人の目の前で堂々と寝入っている。
一方通行とミーシャ＝クロイツェフ以外の二人はまだフィアンマの加入を知らないため気に留める事もないだろうが、
それにしたって無用心。というか、油断しすぎの隙だらけである。

これがいわゆる『ナメている態度』等であれば一発で思い知らせる力を持っているフィアンマだが、
そうではないからアクションの取りようがない。
無論、フィアンマにもそんな気はないのだが、それにしたってこの光景はどうだろう、と最強クラスの魔術師は思う。


（……これが『平和』とでも言うのか。　だとしたら、これまでの歴史で人類が醜くもがきながら
　追い求め、その手に掴もうとした平和とは、実につまらんもんだな）


それが、フィアンマが抱いた『日常』に対する第一印象だった。


時刻は午前二時を回っていた。ここに来たのが午前〇時前。しかしフィアンマは眠らなかった。
眠れなかった、というのが正しいだろうか。急激に変化した己の周囲の環境に慣れていないというのもある。
だが本人も認めたくはないが、少しだけ、現在は静寂という名に切り替わっているこの日常を味わいたいという
気持ちもあった。


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