136:LX[saga sage]
2011/08/20(土) 19:03:28.37 ID:cPRCy1Ov0
「麻美? 元気そうで安心したよ……って、二人とも会っちゃってるんだよな……こら、探したぞ、一麻。心配させるなよな?」
当麻が二人に近づく。
「……あ、なた……?」
驚いたように彼を見つめる麻美。
当麻はふと、彼女のその顔を、以前どこかで見たような気がした。
直ぐに思い出した。
あの時だ。
貨物ターミナルでの、一方通行との第10032次実験。
瀕死の状態の麻美。
――― 当時はまだ彼女には名前が無く、「御坂妹」と呼んでいたが ―――
彼女の傍に立ったときに、不思議そうに自分を見上げた、あの時の顔にどこか似ている様な気がした。
(あなたは……なにをしているのですか……?)
だが、次の瞬間、彼女は豹変した。
彼女の目に、鋭い光りが宿る。
「あなたが、一麻を、ここに?」
彼女・御坂麻美は、
我が子一麻を守るかのように、
略奪者から息子を隠そうとでもいうように、
二度とこの子を手放すものかという意思表示なのか、
彼の視線から隠すように二人の間に立った。
1002Res/1293.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。