過去ログ - 新・学園都市第二世代物語
1- 20
158:LX[sage saga]
2011/08/26(金) 19:48:06.62 ID:Yxd7gOm80

「すいませ〜ん、今行きます! ほら、麻美、一麻、行くぞ!」

木山先生の声で、お父さんはお母さんとの話を打ち切っちゃった。

なんか、すごい話みたいなんだけれど、どういうことなんだろう?



お父さんが先に一歩踏み出したので、ぼくはあわてて話を出した。

「お父さん、お母さん、あのさ、ちょっと御願いが、あるんだけど」

「なんだ? 早く言え?」
「なんですか?」

二人がぼくを見る。

「お父さん、ぼくの右手。お母さんはぼくの左手持って?」

ぼくが真ん中で、右手にお父さんが、左手に母・麻美が並んだ形になった。

「あぁ〜、なるほどね」

「横一列ですね」

「これ、やってみたかったんだよ、ぼく。じゃ、先生待ってるから、行こう?」



一麻は嬉しそうに両側に立つ両親を交互に見る。

当麻と麻美、二人は顔を見合わせて「ふ」と少し微笑むと、

「うん。行こうか」
「行きましょうね」



長い間、離ればなれだった親子三人。

父、母、そして彼らの息子。

今、彼らはようやく一つになって、仲良く手を繋いで会議室へと歩いていったのだった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1293.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice