193:LX[saga sage]
2011/09/04(日) 19:40:22.72 ID:jwn08RCA0
木山教授の話は続く。
「次に、君のその超能力は、今の時点ではまだ微力だということだ」
御坂一麻の顔を見ながら、丁寧にかんで含めるようにゆっくりと話してくれている。
「そして、その超能力をだ、きみ自身は全くコントロール出来ていない。これが一番大きいマイナス評価になった。
ただ、これについては、さっきも言ったとおり、きみ自身が能力開発を受けていないのだから当然の事なんだ。
だから君が悩むことは全くない。そうなるのが当たり前なんだ」
そう言って、教授はよろしいかな? と言う顔で彼に微笑みかけた。
そして、再び話を続ける。
「だから、通常ならばここ学園都市できみの超能力を十分引き出し、かつ100%コントロール出来るように訓練し、
身につける必要があるんだが……」
そして今度は父親である上条当麻へ視線を移し、
「……これはあくまでも私の個人的な考えなんだが、この程度ならば、そのまま東京にいても問題はないのではないかな?」
息子・一麻は心配そうに父の顔を見る。
「でも、ものを壊した事例がありますよね? このままだとこの子は問題児になってしまうかもしれません」
少し考えて当麻が言葉を返す。
「ああ、そうだったな……もし、学園都市に転入する気があるのであれば、それまでの間、一時的にAIMジャマーを貸与する
ことぐらいは出来るかもしれないな。この程度の能力であれば、今の小型AIMジャマーの性能でも十分対応出来るはずだ。
それで時間を稼ぐことは可能だろう。あわてて今日明日にでも転入しなければならない、ということは避けられると思う。
例えば……そうだな、区切りが良い、6年生に上がる段階で転入を考えても良いのではないかな?
ただね、言っておくと、もし能力開発を受けるのであれば、早いほうがいいのはきみも知っての通りなのでね。
中学校に上がる段階まで延ばしてしまうのは、状況次第だけれど、ちょっと遅いような気がするな」
木山教授はそう言って締めくくった。
「ありがとうございます。ちょっとみんなで相談することにします」
そう言って当麻が頭を下げると、息子・御坂一麻とその母・御坂麻美も頭を下げた。
「ああ、そうした方が良いね。お疲れ様でした」
そこに、突然ノックの音が響き、ドアが開いた。
「いやぁ、待たせてしまったね。ああ、木山先生、忙しいのに呼び出してしまって申し訳なかったね」
冥土帰し<ヘヴンキャンセラー>と異名を取る、カエル顔の医者が入ってきたのだった。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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