232:LX[saga sage]
2011/09/17(土) 20:18:42.81 ID:4ys3MRx00
「そんな……もったいないです」
それは、嬉しいけれど、いいのですか? と不安になる麻美。
その……
美琴お姉様にばれたら、あなた、大目玉食らうんじゃありませんか?
「いいから。お前には普段、何もしてやってないんだから。たまにはこういうことがあってもいいだろ? 気にするな。
よぉし、じゃぁメシ終わったら買いに行くぞ!」
そこまで仰るのなら、と麻美も腹を決める。
それに、このひとにお洋服を買ってもらえたら、他のミサカに対する牽制にもなるな、と麻美は思う。
当麻命の妹達<シスターズ>は、かなりの数に上るのだが、幸いなことに彼女らは1人を除いて学園都市にはいない。
その「1人」というのは、美琴お姉様の影役に抜擢されている御坂美子(みさか よしこ)こと検体番号10039号。
彼女は要注意だ、と麻美は考えている。
あの子は、「このひと」に対する思いを全く隠していない。
「このひと」が鈍感なおかげで助かっているのだけれど。
今回、一麻の正式なお披露目を行い、そしてこの子の父親が「このひと」であることが「このひと」自身の口から明らかになった。
これはとっても大きなアドバンデージになった、と麻美は考える。
たぶん、これで大半のミサカは諦めるはず。
でも、諦めないかもしれない、あの子は。
あと、もしかしたら、未だロシアにいる検体番号10777号も。
なら、どうする?
―――― もう一度 ―――
嬉しそうな顔で話しかける一麻と、隣で笑う当麻。
――― 今度は、出来れば女の子が ―――
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