273:LX[sage saga]
2011/10/01(土) 20:17:33.84 ID:qJkAG6500
カーテンから漏れる日の光でぼくは目を覚ました。
ふっと目を隣にやると男の人がいる。
――― え? ―――
反対側を見ると、そこには女の人が寝ていた。
「あれ?」
頭が回っていないぼくは、一瞬、ここはどこだろうかと真剣に考えてしまった。
今まで、こんな状態で寝ていた経験がないからだ。
(あ、お父さんとお母さんじゃないか……そうだ、ここは、学園都市だった)
――― トイレに行きたい ―――
でも、今の状態はちょっと大変かも。
お母さんのにおいがぼくを包んでいる。
美鈴おばちゃんとも、美琴おばちゃんとも違うし。
なんか幸せな気分。それで、かな?
掛け布団を少しめくって起きあがったところでお母さんが目を覚ました。
「誰?……ああ、一麻でしたか? 起きたのですか?」
「うん。おしっこ行ってくる」
「まぁ、はいはい。場所はわかりますね?」
お母さんが少し笑っている。
なんとなく、昨日のお母さんとは違うような気がするんだけれど、なんでだろう?
ほんの少しだけ、ぼくは釈然としない感じを持ったままトイレへ入った。
朝の7時半だ。目覚ましなしでもぼくの体内時計はいつも通りの時間で動いている。
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