3:LX[saga sage]
2011/07/10(日) 01:51:06.48 ID:Zt+dW98A0
「あぁ、ちょっと?……ミサカくん、いいかな?」
ある日の学園都市。
御坂妹こと検体番号10032号を、冥土帰し<ヘヴンキャンセラー>ことカエル顔の医師が呼び止めた。
「はい、なんでしょうか?」
「念のため確認させて欲しいんだが、君は10032号のミサカくん、で間違いないね?」
「はい。このミサカは検体番号10032号のミサカですが」
「ちょっと君と話したいことがあるんだがね。今、いいかな?」
「長くならないのでしたら、問題ありません。大丈夫です」
「そうかい? じゃぁ、ここではなんだから、すまないがボクの部屋に来てくれるかな?」
「はい」
カエル顔の医師は先に歩いて行き、自分の個室に彼女を招き入れた。
「そこに座ってくれるかな? 楽にしてもらってかまわないよ」
「……」
黙ったまま、検体番号10032号がソファに腰を下ろす。
「これから、ぼくは君にいくつかの質問をするので、正直に答えて欲しいんだが、いいかな?」
「はい……」
「それでね、まず最初に言っておくとだね、まず君はミサカネットワークから一時的に外れた方が良いと思うんだがね。
というのは、これからの質問その他の話は、君個人に関することなのでね、どうだろう、いいかな?」
「何が起きるのでしょうか?」
「心配することはないよ。ただ、全てのミサカくんに君のことを全部教えてしまう必要はないとボクは考えているんだが?」
「……わかりました」
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