過去ログ - 新・学園都市第二世代物語
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307:LX[saga sage]
2011/10/09(日) 19:49:33.75 ID:X599FlHd0

「やれやれ、宮仕えは大変だね。まぁ仕方ないさ。まぁ、またと言う時もあるだろう。

じゃあ、帰ったら美琴によろしく言っておいてくれるかな? 父さんは元気でいるってね。頼んだよ?」

そう言うと、旅掛は当麻に手を差し出す。

「はい。わかりました。あいつもいろいろ忙しくて、苦労してますよ」

二人は握手を交わす。



そこで、ふっと旅掛は当麻の肩を抱き、麻美たちに背を向けて小声で当麻に話しかける。

(美琴とはどうなんだ? うまくいってるのか?)

はっと言う顔をした当麻も小声で言葉を返す。

(ギクシャクすることもありますけれど、大丈夫ですよ。ぼくの妻はアイツですから)

(ならば、いいがね。それで、二人目はどうなんだ? 出来ないのか?)

(はぁ……いろいろやってるんですが、ちょっとうまくいってません……)

(それはすまんことを聞いたな。まぁ、二人目が出来たら、今度は、『ウチ』だからな。頼むぞ?)

(は、はい)



「はっはっはっはっ!!! じゃぁな頑張ってきたまえ! 美琴に宜しく!」

バン!と背中を叩いた旅掛はくるりと麻美たちに向き直った。



  ――― キュキュッ ヴォム! ―――  



止まっていたバスのエンジンに火が入った。

”XX駅南口行きです。乗車口はうしろです。整理券をお取り下さい” 

静かだったバス停がにわかにざわめき始める。



「お父さん! こんどはいつ来るの!?」

一麻が当麻に聞く。

「うーん、クリスマス前には一回来れると思うけれど、はっきりしてないな」

「……わかったよ。 元気でね。6年生には行くからさ」

「ああ、待ってるさ。しっかり勉強しろよ?」

「あなた、じゃ、わたしはこれから御坂のお義父さまの家にお邪魔してきます。それから」

そう言った麻美はすっと当麻に近寄り、なんだ?と言う顔の当麻にやはり小声で

(今度、途中でヘタレたら絶対許しませんからね)

と思い切り睨んだのであった。



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