319:LX[sage]
2011/10/15(土) 19:57:55.01 ID:VwwVKaJh0
「や」とぼくはミサちゃんから目をそらして簡単に挨拶した。
彼女の顔をパッと見た瞬間、サトシュンのニヤニヤした顔が浮かんだからだ。
(ミサがなぁ、お前のこと、すげぇ気にしちゃってさぁ〜♪)
この間、ニヤニヤしながらサトシュンがぼくに言ったのだ。
おかげでそれ以来、本当にぼくはミサちゃんの顔を正面から見られなくなってしまった。
思わず、ぼくは周りを見渡して、人がいないことを確かめた。
兄貴のサトシュンならともかく、他の連中に女の子としゃべってるところなんか見られたら、
「熱い熱い」
「デキてる」
って冷やかされるのは確実だから。
「学園都市に、行っちゃうの?」
ミサちゃんが、本当にそうなの? という感じでぼくに訊いてきた。
あいつ……もうしゃべったのかよ……
「もしかすると、ね……。それ、サトシュンから?」
「うん。兄ちゃんがこの前、言ってた」
「そうなんだ……あのさ」
ぼくは冗談で言ってみた。
「(学園都市に)来るかい?」
すると、ミサちゃんは真剣な顔で
「うん。行く」
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