394:LX[saga sage]
2011/12/03(土) 19:41:28.15 ID:7DoxxPIR0
「いやいや、お前のおかげでなんとか卒論のめども立ったしさ、それについてはホントに助かったんだぞ。ホントに感謝してるんだから」
がらりと真面目な顔になって御礼を述べる当麻。
「ホントに?」
「ほんとだ」
「絶対にホント?」
「ああ、間違いなく、本当にほんと、だ」
「ならいい。……ほんとにもう、最初から素直にそう言いなさいよ、……ばか」
そういうと、ぽてっと顔を当麻の胸に埋めてしまう美琴。
「こらこら、そんなことしたら手も洗えないだろ? わかったから洗面所に行かせろよ」
(なによぅ、少しぐらい良いでしょー)
顔を埋めているので、美琴の声はモゴモゴとくぐもって聞こえてくる。
「あれれれー?『帰ってきたら直ぐに手を洗うの!』って母親みたいにうっさい事言ってたのは誰でしたっけねー?」
(う゛ぁー、もう)「わかったわよぅ、さっさと手洗ってきなさいよね」
ほんのりと赤い顔を上げて美琴は洗面所を指さす。
「へいへい」
「返事は一回で!」
「Yes, my sweet honey」
あはは、と笑った当麻がひらひらと手を振って洗面所に入る。
(ど、どこでそんな言葉、覚えてきたのよ?! この、無自覚おんな殺し<フラグゲッター>は!)
後にはあっけにとられた真っ赤な顔の美琴がひとり。
1002Res/1293.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。