432:LX[saga sage]
2011/12/18(日) 19:32:31.11 ID:zdxjDH6S0
「カミや〜ん、どうしたんだにゃ〜? 時間かかったけど、もしかして、お取り込み中、愛しの彼女とアツアツだったのかにゃー?」
笑いを抑えているような、ちょっと皮肉っぽい感じで画面の土御門元春が話しかける。
「いきなり電話でそれかよ……違うわ、トイレにいたんだよ!」
「おお、それは失礼したにゃー。でもなー、カミやん? しばらくは外、歩けんかも知れないぜい?」
少し真剣な顔で彼が言う。
「今朝の授業で経験済みだよ……『死ね』って紙つぶてもらったしさ」
当麻は心底参った、と言う声で答える。
「まぁ、自業自得だぜい、カミやん? 紙つぶてで良かったぜい。もしかしたら火の玉とか氷の剣とか、ヘタしたらマンホールの蓋なんかが飛んで来たかもしれないにゃーw
そうそう、マンホールの蓋はカミやんの右手でも防げないぜい?」
土御門は笑いながら言うが、当麻には冗談に聞こえない。なんせここは学園都市。起こりえる話なのだ。
「お前、楽しんでるだろ?」
「楽しんだのはカミやんだぜい? ……それよりなぁ、カミやん?」
がらりと雰囲気が変わり、声を低めて土御門元春が問いかける。
「禁書目録<インデックス>が去った後、超電磁砲<レールガン>の彼女が一歩先んじたわけだが、カミやんを好きだった女の子は学園都市<ここ>にも数多くいたわけだ、カミやん? それはわかってるよな?」
「そんなにいるわけないだろ? 美琴だって、何でオレみたいなヤツを選んだのか、正直わからない」
「いいか、カミやん?」 ドスの利いた低い声で土御門が言葉を続ける。
「カミやんの近くにいる、カミやんを好きでたまらない女の子が、これでさらなる実力行使に出るかもしれない。
女の子が思い詰めると、恐ろしいんだぜい? 気を付けろよ、カミやん。じゃな」
「あ、待てよ! おい!」
土御門元春からの電話はあっけなく切れた。
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