490:LX[saga sage]
2012/01/29(日) 19:53:14.21 ID:HEl0hJis0
*御坂妹の寮で向かい合う二人の妹達<シスターズ>
具合はいいの? と心配そうな顔で尋ねるのは検体番号10039号。
「どうしたのですか、検体番号10032号? 顔色は良くないようですが? と検体番号10039号は質問を投げかけてみます」
若干青白い、かつての無表情で答えるのは御坂妹。
「その前に、貴女に御願いがあります、とミサカは検体番号10039号に交渉を開始します」
「なんでしょうか?」
「少しの間、ネットワークから外れて欲しいのです」
――― えー、二人揃って? それはあまり好ましくないなー、とミサカはミサカは難色を示してみる ―――
最終固体<ラストオーダー>の不満そうな声が二人の意識に飛び込んでくる。
「聞いての通り、上位固体<ラストオーダー>は拒否していますが? とミサカは検体番号10032号に返します」
「病院内の一般人に関する話なので、個人情報保護の観点で御願いします、とミサカは押し返します」
そう言うと、御坂妹はミサカネットワークを遮断した。
「では仕方ないですね」
――― ちょっと! 10032号は勝手に切っちゃうし、大体それ本当な ―――
最終固体<ラストオーダー>が叫んでいる声は途中で切れた。
「ミサカネットワークを遮断しました、とミサカは検体番号10032号に緊急措置を取ったことを伝えます」
そういうと、10039号はニコッと微笑み、
「さあ、これで邪魔者はいません。あのひとの話をしたいのでしょう? と、ミサカはドヤ顔で検体番号10032号に迫ってみます」
御坂妹の顔に浮かぶ緊張の色が少し緩んだ。
「うまくいきました。ですが、その前に検体番号10039号にもう一つの提案があります」
「なんでしょうか?」
「そのレーシングスーツを脱いでシャワーを浴びて来てはどうでしょうか?とこのミサカは提案します」
「そうですね! いいのですか?とミサカはその申し出を受ける気満々で返事を返します」
「かまいません。そころでお腹は空いていませんか?とミサカは検体番号10039号に更に魅力的な打診をしてみます」
「そういえば、出がけにおにぎりを1コかじっただけでした、と思い出した瞬間にミサカは空腹に気が付いてしまいました。
検体番号10032号は朝食は済ませたのですか? とミサカは部屋主の検体番号10032号に確認を取ります」
「いえ、まだです。それでは検体番号10039号がシャワーを浴びているうちに、このミサカが朝食の準備をしておきましょう、と商談が成立したことをここに宣言します」
「これは取引なのですか?とミサカは検体番号10032号にマジレスしてみます」
「シャレです、気にしないで下さい、とミサカは華麗にスルーを推奨します」
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