525:LX[saga sage]
2012/02/12(日) 19:54:20.21 ID:hKj2xVWl0
ソファの端まで追いつめられた当麻と、追いつめた雲川。
「遠慮するな、上条。安心したぞ。お前も男だとよくわかった。お前、しっかり興奮してるんだろう?」
潤んだ目で当麻の目をしっかと見る雲川。
「してません、全然してません!!」
「……お前、そう言うところは、本当に女ごころってものがわからんヤツなのだなぁ……それは恥ずかしさをこらえて本音で迫ってる女を侮辱するものの言い方だぞ?」
むすっとする雲川。
「すいません、ごめんなさい、でもこんなのはおかしいです、変ですよ、先輩、しっかりして下さい」
「ああ、十分しっかりしているぞ。上条? 女の私がここまで本音でぶつかってるのに、お前は私を無視するのか? それでも男か?」
(いや、男ですけど、興奮してますけど、どこか根本的に間違ってますって!)
(これが据え膳食わねば、ってやつか?)
当麻の脳裏では、二つの声が交差する。
「私は、そんなに魅力がない女なのか? 私はちょっと悲しいぞ? 当麻、どうなんだ?」
迫る雲川。
――― ブー ブー ブー ―――
テーブルに置いてあった当麻の携帯が振動する。
「?」
一瞬、当麻の注意が逸れ、携帯に向いたその瞬間。
「ほっておけ」
そう言い捨てた雲川の手が当麻の首へ伸び、ガシッと位置を決めると、
「むっ!?」
「ふむっ」
雲川の唇が当麻の口を捉えた。
そして、そのままの勢いで雲川は当麻をソファへ押し倒す。
携帯はまだブーブーと振動を続けている。
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